1本のゲームを複数人で遊ぶ手段は4つあります。どれを使えるかは、遊びたい作品と集まる人数で決まります。2人ならほぼ全部の手段が候補になりますが、4人を超えた瞬間に選択肢は2つに減ります。
4つの方法を、同じ条件で並べる
| 方式 | 必要な本数 | 同時プレイ | 参加者に必要なもの | 代表タイトル |
|---|---|---|---|---|
| フレンドパス | 1本(招く側のみ) | ○ 2人が同時に遊べる | Steamアカウント + 無料の「Friend’s Pass」をインストール | It Takes Two / スプリット・フィクション / Operation: Tango |
| Remote Play Together | 1本(ホストのみ) | ○ 最大4人(高速回線ならそれ以上) | Steamアカウント。スマホ・タブレットから入るなら Steam Link アプリ | Overcooked! 2 / Human Fall Flat / Portal 2 |
| Steamファミリー(共有) | 1本 | × 同じ作品を同時には遊べない(別の作品なら同時可) | 同じファミリーへの参加。最大6人まで | Stardew Valley / PEAK / 脱出ルームシミュレーター |
| ブラウザ参加型 | 1本(画面を出す人のみ) | ○ 作品によるが2〜8人 | スマホのブラウザだけ。アプリもアカウントも不要 | デヴィエーション・ゲーム / The Jackbox Party Pack 11 / Drawful 2 |
出典は各作品のSteamストアページのカテゴリ表示(Remote Play Together / ファミリーシェアリング)と、Steam公式のRemote Playページです。人数と日本語対応は当サイトのゲームデータベースの値を使っています。
選ぶ前に確認する4つ
何人集まるか
3人以上ならフレンドパスは候補から外れます。2人専用の作品に付いている仕組みだからです
同じ部屋か、離れているか
同じ部屋なら画面分割のほうが速くて安定します。ここで挙げた4方式は、離れている人を混ぜるための手段です
参加者の端末
PCを持っていない友達を混ぜられるのは、Remote Play Together(スマホ+Steam Link)とブラウザ参加型だけです
招く側の上り回線
映像を送る方式は、人数分の帯域を招く側が負担します。参加人数が増えるほど、ここが最初に詰まります
フレンドパス:対応作品の探し方
招く側が製品版を持っていれば、相手は無料で最後まで一緒に遊べます。遅延の話が発生しないのが強みで、相手も自分のPCでゲームを動かすためです。
対応作を調べる方法があまり知られていません。Steamストアの検索窓に「Friend Pass」と入れると、無料配布されている同伴用アプリがそのまま一覧で出ます。 It Takes Two Friend's Pass 「スプリット・フィクション」- フレンドパス Operation: Tango - Friend Pass のように、製品版とは別のアプリとして登録されているためです。2人協力のアクションRPGでも Lords of the Fallen - Free Friend's Pass が配布されています。
弱点は対応作の少なさです。2人専用に設計された作品に偏っていて、3人以上で遊べるフレンドパス作品はほとんどありません。 対応タイトルの中身はフレンドパス対応ゲームまとめにあります。
| タイトル | 人数 | ローカル | オンライン | Remote Play | 日本語 |
|---|---|---|---|---|---|
| | 2人 | ○ | ○ | ○ | 日本語対応 |
| | 2人 | ○ | ○ | — | 日本語対応 |
| | 2人 | — | ○ | — | 日本語(字幕のみ) |
○/— は当サイトのゲームデータベースの登録情報。最新の対応状況は各ストアページで確認できます。
Remote Play Together:PCを持っていない友達も混ぜられる
ホストがゲームを起動し、その映像を参加者に配信する方式です。公式の説明では最大4人、高速な接続ならそれ以上とされています。ゲームを持っているのはホストだけでよく、参加者はSteamアカウントさえあれば入れます。
見落とされやすい利点がひとつ。参加者はPCでなくてもかまいません。 スマホやタブレットにSteam Linkアプリを入れれば、そこから参加できます。手元のスマホをコントローラーにする形になるので、パッドを挟むと操作が現実的になります。
対応作の見分け方は単純で、ストアページのカテゴリ欄に「Remote Play Together」が出ているかどうかです。ここは実際に確認する価値があります。当サイトのデータベースでも PICO PARK に対応の記録がありましたが、2026年8月時点のストアページのカテゴリには出ていません。紹介記事の情報がそのまま古びる部分なので、遊ぶ前にストアで見てください。
弱点は回線です。映像を送る以上、遅延は必ず乗ります。 そして帯域を負担するのはホストひとりです。4人で入ると、ホストの上り回線がそのまま全員の画質になります。有線化はここに効きます。
うまく繋がらないときの切り分けはRemote Play Togetherが繋がらないときの原因別チェックに分けてあります。
Steamファミリー:同じ作品を一緒に、はできない
最も誤解されている仕組みです。Steamファミリーはライブラリを貸す仕組みであって、1本を同時に2人で使う仕組みではありません。 2024年9月の刷新で最大6人・別の作品なら同時プレイ可になりましたが、同じ作品を2人が同時に起動することは今もできません。
つまり、この方式は「友達と一緒に遊ぶ」ためではなく、「家族が別々のゲームを遊ぶ」ためのものです。協力プレイの手段として計画に入れると、当日に詰みます。
共有できない作品がある点も先に知っておくところです。サードパーティのキーやアカウント、サブスクリプションが別途必要な作品は共有の対象外になります。対象作の調べ方はファミリーシェアリングで共有できるゲームの見分け方にまとめました。
ブラウザ参加型:アプリもアカウントも要らない
画面を出す人が1本持っていれば、参加者はスマホのブラウザでQRコードを読むだけで入れます。Steamアカウントも、アプリのインストールも不要。人数の上限も緩く、集まりの人数がその場で変わっても対応できます。
日本語で遊べる作品が少ないのが実情です。方式としては優秀ですが、代表格の The Jackbox Party Pack シリーズと Drawful 2 は日本語に対応していません。 日本語で遊べるのは『デヴィエーション・ゲーム』(2〜6人・国内クリエイターの作品)がほぼ唯一という状況です。英語のお題を読める集まりなら選択肢は一気に広がります。
人数で決める、Game Guide Scout の結論
人数と状況で選ぶ
5人以上ならブラウザ参加型一択です。 Remote Play Togetherは人数を増やすほどホストの回線に負荷が寄り、公式が「最大4人」と書いている理由がそのまま体感に出ます。逆に2人なら、フレンドパスがある作品を選ぶのが最も損がありません。画質も遅延も落ちないまま、費用だけが半分になります。
同じ部屋に集まれるなら、ここまでの4方式よりも1台のPCで2人プレイする画面分割のほうが速くて安定します。ネットワークを一切通らないので、遅延の話が最初から発生しません。
結局、2本買ったほうがいいケース
節約が目的の記事でこれを書くのは筋が悪いのですが、2本買ったほうが幸せになるケースは実在します。
- 対戦要素がある作品: 同じ画面・同じ回線に相乗りする方式は、対戦の公平性と相性が悪い
- 長く遊ぶつもりの作品: 何十時間も遊ぶなら、遅延やホスト依存の制約が毎回効いてきます。1回のセールでの差額より、その積み重ねのほうが大きい
- セールで安いとき: 大型セールでは半額以下になることも珍しくありません。制約を回避するコストとして見れば、十分に安い買い物です
「1本で済ませる」を目的にしない。目的は複数人で楽しく遊ぶことなので、手段のほうが目的を邪魔し始めたら、そこが2本買う分岐点です。
フレンドパス以外は、2人目のコントローラーが要る
見落とされがちですが、フレンドパスは相手が自分のPCで遊ぶので不要な一方、それ以外の方式では参加者側の入力機器が必要になる場面が多くあります。Remote Play Togetherでもゲスト側にパッドが要る作品が多く、画面分割は人数分が必須です。
選ぶ基準は簡単です。XInputで素直に動くこと、そして安いこと。2人目用は使用頻度が読めないので、ここに高い機材を買う理由がありません。
よくある質問
参加する側もSteamアカウントは要りますか? Remote Play Togetherとフレンドパスは要ります。ブラウザ参加型は不要で、スマホのブラウザだけで入れます。
スマホしか持っていない友達を混ぜられますか? Remote Play Together(Steam Linkアプリ)とブラウザ参加型なら混ぜられます。フレンドパスは相手のPCでゲームを動かす仕組みなので、PCが要ります。
ファミリー共有で、同じゲームを一緒に遊べませんか? 遊べません。別の作品を同時に遊ぶことはできます。同じ作品を一緒に遊ぶなら、上の3方式か2本目の購入になります。
ホストが席を外すとどうなりますか? Remote Play Togetherはホストのゲームを配信しているので、ホストが終了すると全員が終了します。長時間の集まりでは、いちばん回線が太くて離席しない人がホストを持つのが安全です。


