重量級の新作を買ったらカクカクで遊べない——このとき「自分のPCが悪いんだから返金は無理だろう」と諦める人が多いのですが、逆です。
スペック不足は返金できます。Steam公式の返金ページは「14日間の返金受付期間内で、ゲームの場合にはプレイ時間が2時間未満であれば、理由は問わず、返金を行います」と明記しています(2026年8月29日確認)。「面白くなかった」でも通る制度なので、「動かなかった」は当然通ります。勝負はむしろ、2時間以内に見切りをつけられるかのほうです。
2時間以内にスペック不足と判定する手順
起動→設定変更→再起動を繰り返していると、2時間は驚くほど早く溶けます。順番を決めて最短で判定してください。
- 起動直後に設定を最低へ グラフィック品質を一括で最低+解像度を1段下げる
- 序盤の重い場面まで進む 街・戦闘・雨天など。タイトル画面の軽さは当てにならない
- それでも遊べないなら判定終了 最低設定で無理なら設定調整では届かない
- プレイ時間を確認して返金申請 ライブラリの記録が2時間を超える前に
コツは「きれいに遊べる設定を探す」のではなく、最低設定で成立するかだけを確かめることです。最低で30fpsに届かないなら、その先の調整に未来はありません。プレイ時間はストアページやライブラリに記録されるので、90分を過ぎたら判定を打ち切って申請に移ってください。
返金リクエストの書き方
ヘルプ → Steamサポート → 該当ゲーム → 「ゲームプレイまたは技術的な問題」から申請します。2時間以内なら理由は問われませんが、備考欄には「最低設定でもフレームレートが著しく低く、プレイに支障がある」のように技術的事実を短く書くのが無難です。返金先(ウォレットか元の支払い方法か)と反映日数の規定は返金が保留中のまま返ってこないときの記事に、支払い方法ごとの可否は支払い方法別の返金の記事に分けてあります。
2時間を超えてしまった場合も申請自体は可能で、個別審査になります。その場合こそ「最低設定・解像度変更・ドライバ更新を試した上で動かない」という具体的な経緯が効きます。
次に失敗しないために: 重量級16本の体験版・公式ベンチ有無
同じ失敗を繰り返さない一番の方法は、買う前に自分のPCで試せるタイトルを知っておくことです。話題の重量級16本について、体験版と公式ベンチマークの有無をSteamのAPI(appdetailsのdemosフィールド)とストア検索で実測しました(2026年8月29日時点)。
| タイトル | 体験版 | 公式ベンチマーク | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 鬼武者 Way of the Sword | あり | あり(無料配布・約18GB) | API demos欄+公式ベンチ配布告知 |
| Monster Hunter Wilds | あり | 過去に公式配布(現在の配布状況はストアで要確認) | API demos欄 |
| バイオハザード RE:4 | あり | なし(確認できず) | API demos欄 |
| FINAL FANTASY XVI | あり | なし(確認できず) | API demos欄 |
| Mortal Shell II | あり | なし(確認できず) | API demos欄 |
| 黒神話:悟空 | なし | あり(ベンチマークツールを無料配布) | API demos欄+ストア検索(3132990) |
| 紅の砂漠 | なし | なし(確認できず) | API demos欄 |
| The Blood of Dawnwalker | なし | なし(確認できず) | API demos欄 |
| Cyberpunk 2077 | なし | ゲーム内ベンチマークを搭載(購入後のみ) | API demos欄+ゲーム内機能 |
| ELDEN RING | なし | なし(確認できず) | API demos欄 |
| STAR WARS ゼロ・カンパニー | なし | なし(確認できず) | API demos欄 |
| STALKER 2 | なし | なし(確認できず) | API demos欄 |
| MGS Master Collection Vol.2 | なし | なし(確認できず) | API demos欄 |
| Forza Horizon 6 | なし | なし(確認できず) | API demos欄 |
| Star Wars Jedi: Survivor | なし | なし(確認できず) | API demos欄 |
| The Last of Us Part I | なし | なし(確認できず) | API demos欄 |
使い方は単純で、この表で「あり」が付くタイトルは買う前に無料で動作確認できるということです。とくに鬼武者と黒神話は専用ベンチが数字を出してくれるので、判定に迷いが残りません。体験版もベンチも無いタイトルは、公式要件と自分のGPUを突き合わせる事前判定が頼りになります。当サイトではMW4・紅の砂漠・モンハンワイルズなどで判定表を作っています。
返金を繰り返す前に、買い方を変える
スペック不足の返金が2回続いたら、それはPC側の寿命のサインです。返金制度は「やりすぎると返金機能の利用を制限される可能性がある」と公式が明言しているので、毎回の保険にはできません。買い替えを検討する段階なら、新品にこだわらない選択肢もあります。
よくある質問
Q. 「スペック不足」と正直に書いたら審査で不利になりませんか?
なりません。2時間・2週間の条件内なら理由を問わず返金すると公式が明記しています。虚偽の理由を書くほうがリスクです。
Q. 体験版のプレイ時間は製品版の2時間に含まれますか?
含まれません。体験版は別アプリとして記録されます。だからこそ、体験版があるタイトルは製品版の返金条件を消費せずに動作確認できます。
Q. ベンチマークのスコアはどのくらいなら安心ですか?
ベンチツールごとに基準が表示されます(平均fpsや快適度の判定)。目安にするのは平均fpsより「最低fps(1% Low)」で、ここが30を切る場面が多いなら実プレイでは厳しくなります。
Q. 返金したゲームを、PCを買い替えてから買い直せますか?
買い直せます。返金済みタイトルの再購入は制限されていません。セールで安くなったタイミングを狙えば、返金→後日買い直しは合理的な立ち回りです。