Steamのサポート画面には「返金しました」と出ている。なのに、カードの明細にも銀行にも、それらしい入金がない。返金の手順を解説した記事はいくらでもありますが、返ってきたお金がどこに入るかは支払い方法で変わるという一番肝心な部分は、たいてい書かれていません。
Steamは対応している支払い方法を地域ごとに定めていて、日本の一部の決済は、そもそも元の支払い方法に返金できません。 その場合はSteamウォレットに入ります。まずは自分の払い方がどちらなのかを確認してください。
- 支払い方法を確認 カード / コンビニ / ウォレット
- 返金先を知る 方法によって戻り先が違う
- 期限内かを確認 購入14日・プレイ2時間
- 申請する 手順は3ステップ
支払い方法別・返金先の一覧(日本)
| 支払い方法 | 返金先 | 元の方法に戻るか | 注意 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|
| Visa | 元のカード | ○ | 明細に反映される時期はカード会社次第 | 公式:支払方法ページ「返金に対応」 |
| Mastercard | 元のカード | ○ | 同上 | 同上 |
| JCB | 元のカード | ○ | 同上 | 同上 |
| クレジットカード(国内利用) | 元のカード | ○ | 同上 | 同上 |
| PayPay | 元のPayPay残高 | ○ | 反映の時期はPayPay側の処理による | 同上 |
| au PAY | 元のau PAY | ○ | 同上 | 同上 |
| Merpay(メルペイ) | 元のメルペイ | ○ | 同上 | 同上 |
| PayPal | 元のPayPal | ○ | 同上 | 同上 |
| コンビニ払い | Steamウォレット | ✕ | 現金では戻らない。ウォレット残高としてSteam内でのみ使える | 公式:支払方法ページ「対応していない」+返金ポリシー |
| 銀行振込(日本) | Steamウォレット | ✕ | 同上 | 同上 |
| ペイジー(Pay-easy) | Steamウォレット | ✕ | 同上 | 同上 |
| WebMoney | Steamウォレット | ✕ | 同上 | 同上 |
| Steamプリペイドカード | Steamウォレット | ✕ | 元がウォレット入金なので当然ウォレットへ | 同上 |
| キオスク端末 | Steamウォレット | ✕ | 同上 | 同上 |
根拠はすべてSteamの支払方法別の返金対応ページの記載です。日本からアクセスすると、上の8つが「元の支払方法への返金に対応」、下の6つが「対応していない」として並んでいます。Valveが地域ごとに出している一次情報なので、他のどのサイトの説明よりこれが優先します。
なお返金ポリシー本体にも「Steamが元の支払方法へ返金できない場合にはSteamウォレットに全額返金されます」と書かれています。払い戻し自体は必ず行われます。現金として戻るかどうかだけが違います。
コンビニ払いの人が一番損をする、わけではない
「コンビニで現金を払ったのに、返ってくるのはSteam内でしか使えない残高」——これは損に見えます。ただし、ウォレット残高は次にSteamで買うときにそのまま使えるので、Steamを使い続ける人にとっては実害がほぼありません。
問題になるのはこの2つのケースです。
- もうSteamを使わないつもりで返金した: ウォレット残高は現金化できません。この場合だけは、支払い方法を選ぶ時点で結果が決まっています
- 家族のアカウントに移したい: ウォレット残高はアカウントに紐づくので、他人のアカウントへは移せません
逆に言えば、返金の可能性がある買い方(発売直後の作品、動作が不安なタイトル)をするときは、カード・PayPay・au PAY・メルペイ・PayPalのどれかにしておく——これが、この記事から持ち帰ってほしい唯一の予防策です。
「返金済み」と出ているのに反映されない
Steamの表示と、あなたの手元にお金が戻る時刻は同じではありません。公式の返金ポリシーには「返品が承認されると1週間以内に返金が行われます」とあります。これはSteam側の処理の話で、そこから先——カード会社の締め処理や決済事業者の反映——はSteamの管轄外です。
したがって、確認する順番は次のようになります。
- Steamのアカウント詳細 → 購入履歴で、その注文が「返金済み」になっているか
- Steamウォレットの残高が増えていないか(元の方法に戻せない支払い方法だった場合、ここに入っています)
- カード・決済アプリ側の明細。ここで見つからないときは、Steamではなくカード会社・決済事業者に問い合わせるのが正解です
1で「返金済み」になっていて、2にも3にも見当たらない状態が1週間を超えて続くなら、そのときはSteamサポートに注文番号を添えて問い合わせます。
期限・DLC・予約購入の扱い
返金の可否そのものでつまずくケースも整理しておきます。いずれも公式の返金ポリシーの記載です。
- 2時間・14日を超えた: 通常の条件からは外れますが、リクエスト自体は送れます。ポリシーには「前述の返金ルールの範囲外であっても、リクエストを送信いただければ、担当者が内容を確認します」と明記されています。諦めて放置するより、事情を書いて送るほうが筋が通ります
- DLCだけ返金したい: 購入日から14日以内、DLCが消費・変形・譲渡されておらず、ベースとなるゲームのDLC購入後のプレイ時間が2時間未満であることが条件です。ここを見落としがちで、本編を遊び続けているとDLCだけの返金も通らなくなります。キャラクターを不可逆的に強化するタイプなど、返品不可のDLCは購入前のストアページに明示されています
- 予約購入を取り消したい: 発売前ならいつでもリクエストできます。14日の期間は発売日から数え始めるので、早く買ったぶん不利になることはありません。ただし早期アクセスやアドバンスアクセスで先に遊べてしまうタイトルは、その時点で2時間の制限が効きます
- ウォレットに入金した分を返金したい: 購入から14日以内で、そのクレジットを1円も使っていない場合に限りリクエストできます
返金したい理由が「動かなかった」なら
返金は通っても、遊びたかったゲームが遊べていないことに変わりはありません。買う前に判定できる話が、実は多くあります。
- スペックが足りるか: 推奨環境の表を眺めるのではなく、順に確認すれば答えが出ます。Modern Warfare 4は自分のPCで動くかやMortal Shell IIの判定は、その手順をタイトル別にまとめたものです
- 日本語で遊べるか: ストアページの「対応言語」の見方には落とし穴があります。日本語対応の見分け方で、インターフェースだけ日本語・音声は非対応、といった組み合わせを確認できます
買ってから返金するより、買う前に5分使うほうが早く終わります。 返金は無料の試遊システムではない、とポリシーにも明記されています(濫用と判断されるとリクエストに応じてもらえない場合があります)。
申請の手順(3ステップ)
- help.steampowered.com にログインし、「購入」から該当の注文を選ぶ
- 「このゲームの返金をリクエストする」を選び、理由を選択する
- 返金先を選ぶ(元の支払い方法に対応していない決済では、Steamウォレットのみが選択肢になります)
理由は「動作しない」「間違えて購入した」など、実態に合うものを選びます。2時間・14日の範囲外で人が内容を確認する場合、その理由がそのまま判断材料になるからです。
よくある疑問
Q. ウォレットに戻った残高を現金に換えられますか? できません。Steam内での購入にのみ使えます。現金で戻したいなら、最初から元の方法に返金できる決済(カード・PayPay・au PAY・メルペイ・PayPal)を使う必要があります。
Q. セール前に買ったゲームを返金して、セール価格で買い直すのは規約違反ですか? 違反ではありません。返金ポリシーに「セール前に購入された製品を返品し、直後にセール価格で再度購入することを濫用とはみなしません」と明記されています。
Q. 他のサイトで買ったキーは返金できますか? できません。Steam以外で購入したCDキーやウォレットカードはValveの返金対象外です。購入した販売店に問い合わせてください。
Q. ギフトでもらったゲームは返金できますか? できます。未有効化なら通常の期間内で返品でき、有効化後でも受取人が同じ条件でリクエストできます。返ってくる先は購入した人です。