「バカゲー」で検索すると、協力ゲームのまとめ記事が並びます。そこに載っている作品の多くは、実はバカゲーではありません。遊んでいて笑いが起きるだけで、前提そのものは真面目な設計だからです。

この記事は基準をはっきりさせます。「何をするゲームか」を一文で説明したとき、その一文だけで笑えるか。それだけです。

この記事の結論|まずはここをチェック

イチオシはこれ!

Ultimate Chicken Horse

アクション インディー 1〜4人 日本語対応

先に罠を置いてからその同じコースを自分も走る対戦プラットフォーマー。相手だけがひっかかる罠を考えることが遊びの本体。

こんな人に特におすすめ

  • 相手を出し抜く工夫を考えるのが好きな2人
  • 同じ部屋でも離れていても遊びたい2人
  • 1本の購入で済ませたい2人

この記事の評価

総合 ★★★★★ ★★★★★ 4.5
一文で笑えるか ★★★★★ ★★★★★
2人での成立度 ★★★★★ ★★★★★
1本で遊べるか ★★★★★ ★★★★★
価格の手頃さ ★★★★★ ★★★★★
評価の安定 ★★★★★ ★★★★★
Steamで見る

先に罠を置いてから、自分もそのコースを走る。この一文で笑えるなら、Ultimate Chicken Horse(¥1,600)が最初の1本です。Steamレビューは40,897件のうち好評39,249件で「圧倒的に好評」。オンライン協力・分割画面・Remote Play Togetherのすべてに対応しているので、2人の状況がどうであれ成立します。

一文で説明して笑えるか、で選びました

この基準で選ぶと、よくある「バカゲーまとめ」から何本か落ちます。落ちた作品と、その一文を並べます。

作品一文の前提判定
Overcooked! 2制限時間内に協力して料理を出す前提は真面目
PICO PARK協力しないと解けないパズルを解く前提は真面目
PEAK遭難した島で山を登って脱出する前提は真面目
WEBFISHINGチャットルームで釣りをするくだらなさより、まったり

遊んでいると笑いが起きる作品と、説明した時点で笑える作品は違います。前者は難易度や事故が笑いを生んでいるだけで、作品そのものは真面目に作られています。この記事は後者だけを扱います。

Steamのユーザータグでも同じ差が出ます。一般にバカゲーと呼ばれる作品は「笑える」タグがタグ一覧の2位前後に来ます(Untitled Goose Gameは1位、Gang Beasts・Party Animals・Pummel Partyはいずれも2位)。上に挙げた4本は、この語が上位に来ません。

まず一覧:10本を定価の安い順に

タイトル定価いまの価格一文の前提くだらなさの型下ネタその他の表現最大人数
Chained Together¥580¥5802人が鎖で繋がれたまま地獄を登る体が言うことを聞かない—地獄の描写・骨や遺体でできた構造物4人
How to Fish¥880¥880釣りゲームだと思ったら数分でショットガン前提が変—魚への漫画的暴力/魚を賭ける4人
Machine Party¥950¥950負けると死ぬパーティーゲーム集前提が変—ミニゲームに負けると頻繁にグロい結末2〜4人
Golf With Your Friends¥1,520¥1,52012人が同時に打つミニゴルフ邪魔し合う——12人
Ultimate Chicken Horse¥1,600¥1,600先に罠を置いて、自分もそこを通る邪魔し合う——4人
Pummel Party¥1,700¥1,700すごろくの合間に友達を物理的に潰す邪魔し合う——1〜8人
Human Fall Flat¥2,050¥2,050ぐにゃぐにゃの人形が工事現場を登る体が言うことを聞かない——8人
Untitled Goose Game¥2,200¥2,200ガチョウになって村人に嫌がらせをする前提が変——2人
Gang Beasts¥2,300¥920(60%オフ)ぶよぶよの人形が殴り合って場外に落とす体が言うことを聞かない——記載なし
Party Animals¥2,800¥2,800子犬と子猫のぬいぐるみが殴り合う体が言うことを聞かない——記載なし

価格は2026年9月8日にSteam日本ストアで再確認したものです。この日に割引が入っていたのは Gang Beasts(60%オフ)の1本だけでした。表現と人数は2026年8月24日時点の表示です。

★並び順は定価にしました。セール価格で並べると、割引が終わるたびに順番が入れ替わって記事が成り立たなくなるためです。「下ネタ」「その他の表現」の列は、開発元がストアに申告したコンテンツ記述子をそのまま読んでいます。最大人数は説明文に記述がある作品だけ載せました。

10本とも下ネタの申告がありません。バカゲーは下品なもの、という警戒はこの範囲では不要です。気をつけるべきは流血・グロ表現のほうで、Chained TogetherとMachine Partyの2本が該当します。家族や職場の相手と画面を共有する場面では、この2本を避けてください。

体が言うことを聞かない型

Gang Beasts のプレイ画面 1

操作が思いどおりにならないこと自体が笑いになる型です。腕前の差が結果に出にくいので、ゲームに慣れていない相手とも成立します。

Gang Beasts(定価¥2,300。2026年9月8日時点で60%オフの¥920) はこの型の原型です。ゼリーのようにぐにゃぐにゃのキャラクターが、走るトラックの荷台やミンチ機の上で殴り合います。Steamの日本語ストアページが、この作品を自ら「お馬鹿なマルチプレイヤー・パーティーゲーム」と呼んでいます。

Party Animals(定価¥2,800) は同じ型で、見た目が子犬や子猫のぬいぐるみです。かわいい絵面と乱暴な中身の落差があるぶん、乱闘系に抵抗がある相手にも勧めやすくなっています。オンライン協力・分割画面・Remote Play Togetherのすべてに対応しています。

Party Animals のプレイ画面 1

Human Fall Flat(定価¥2,050) は殴り合いではなく登る作品です。掴む・登るという単純な動作が毎回失敗します。分割画面とRemote Play Togetherの両方に対応しています。

Human Fall Flat のプレイ画面 1

Chained Together(定価¥580) は2人が鎖でつながれた状態で登ります。片方が落ちれば両方落ちます。この10本で最も「相手のせいで死ぬ」体験が濃く、同時に地獄と遺体の描写を含みます。日本語には対応していません。

Chained Together のプレイ画面 1

前提そのものが変な型

Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜 のプレイ画面 1

説明した時点で相手が笑う型です。誘うときのハードルが最も低くなります。

Untitled Goose Game(定価¥2,200) は、プレイヤーがガチョウになって村人に嫌がらせをします。持ち物を盗み、水をかけ、計画を片っ端から台無しにするのが目的です。2人協力に対応していて、2羽で村を荒らせます。Steamレビューは22,657件のうち好評21,746件で「圧倒的に好評」。

How to Fish(定価¥880) は釣りゲームの棚に置かれていますが、始めて数分でショットガンを渡されます。2026年8月20日に出たばかりで、この10本で唯一の新作です。人数の上限や、1本を共有できないことの詳細はHow to Fishは何人まで?にまとめています。

How to Fish のプレイ画面 1

Machine Party(定価¥950) は「負けると死ぬパーティーゲーム集」という前提です。ミニゲームに負けたときの結末がグロいので、そこが許容できるかが分かれ目になります。

Machine Party のプレイ画面 1

邪魔し合う型

Ultimate Chicken Horse のプレイ画面 1

相手の足を引っ張ることが正攻法になる型です。協力ではなく対戦なので、勝ち負けを引きずらない相手と遊んでください。

Ultimate Chicken Horse(定価¥1,600) は、ステージに罠を1つ置いてから自分もそこを走ります。置きすぎると自分も通れなくなるので、相手だけが引っかかる配置を考えることになります。この10本で評価が最も安定しています。

Pummel Party(定価¥1,700) はすごろくです。止まったマスと合間のミニゲームで、友達を物理的に潰します。ストアページ自身が「友情を思い切りダメにしてしまおう」と書いています。1〜8人まで対応するので、2人で始めて増やせます。

Pummel Party のプレイ画面 1

Golf With Your Friends(定価¥1,520) は最大12人が順番待ちをせず同時に打つミニゴルフです。人数の上限がこの10本で最も大きく、集まる人数が読めない場面で効きます。

★2026年8月下旬は90%オフの¥152でしたが、その割引は終了して定価の¥1,520に戻っています(2026年9月8日確認)。

Golf With Your Friends のプレイ画面 1

10本中9本は、1本の購入で2人遊べます

この10本を選んだ結果、思わぬ共通点が出ました。Remote Play Togetherに対応していないのはHow to Fishの1本だけです。

目的別おすすめクイックガイド

1本で2人(RPT対応)

  1. Chained Together(定価¥580)
  2. Golf With Your Friends(定価¥1,520)
  3. Ultimate Chicken Horse(定価¥1,600)
詳しく見る →

2人とも購入が必要

  1. How to Fish(定価¥880)
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同じ部屋・1台のPCで(分割画面)

  1. Chained Together
  2. Machine Party
  3. Ultimate Chicken Horse
詳しく見る →

表現の注意点がない作品だけ

  1. Ultimate Chicken Horse
  2. Untitled Goose Game
  3. Human Fall Flat
詳しく見る →

バカゲーは「まず1本試す」用途に向いた価格帯に固まっています。相手に買わせずに誘えるので、ゲームを普段やらない相手でも巻き込めます。1本の共有で遊ぶ方法はSteamの1本を複数人で遊ぶ方法にまとめてあります。

同じ部屋で遊ぶなら、コントローラーの話

分割画面に対応しているのはChained Together / Machine Party / Ultimate Chicken Horse / Human Fall Flat / Untitled Goose Game / Party Animals の6本です。

このうちParty Animals以外は、片方がキーボードのままで足ります。移動とジャンプと掴むが操作の中心なので、キーボードで不利になりません。Party AnimalsだけはSteamの機能一覧に「ゲームパッド推奨」が入っています。

パッドを足したほうがいいのは、2人ともモニターから離れて座る配置にしたい場合です。キーボードは机に固定されるので、この配置だと片方だけ姿勢が変わります。

Game Guide Scout の結論

最初の1本はUltimate Chicken Horse(¥1,600)を推します。理由は3つあります。「先に罠を置いて自分もそこを通る」という一文が説明した時点で笑えること。オンライン協力・分割画面・Remote Play Togetherのすべてに対応していて2人の状況を選ばないこと。40,897件のレビューで「圧倒的に好評」という、この10本で最も安定した評価を持っていることです。

予算を最小にしたいなら、Chained Together(¥580)が答えです。10本で定価が最も安く、しかもRemote Play Together対応なので1本で2人遊べます。ただし日本語には対応しておらず、地獄と遺体の描写を含みます。そこが引っかかるなら、次に安いのは How to Fish(¥880)です。

★以前この節では「Golf With Your Friends(¥152)が答え」と書いていましたが、その90%オフは終了して定価の¥1,520に戻りました(2026年9月8日確認)。割引を理由にした推薦は、割引が終わると理由ごと消えます。なお2026年9月8日時点では Gang Beasts が60%オフの¥920で、これも安く入れる選択肢です。

恋人や家族と遊ぶなら、Chained TogetherとMachine Partyは避けてください。値段が安く評価も高いので候補に挙がりますが、遺体の描写やグロい結末が入ります。

気心が知れた相手と2人だけで遊ぶなら、判断は逆になります。Chained Togetherの「相手のせいで落ちる」体験は、この10本で最も強く記憶に残ります。定価¥580はその意味で最も費用対効果が高い1本です。

よくある質問

バカゲーの定義は何ですか?

この記事では「何をするゲームか」を一文で説明したとき、その一文だけで笑えるかを基準にしています。遊んでいて笑いが起きるだけの作品(制限時間内に料理を出す、協力しないと解けないパズルを解く)は、前提が真面目なので含めていません。

相手も買う必要がありますか?

10本中9本は不要です。Remote Play Togetherに対応しているので、相手はSteamアカウントだけで参加できます。購入が必要なのはHow to Fish(定価¥880)の1本だけです。

下ネタが入っている作品はありますか?

10本ともありません。Steamのコンテンツ記述子に性的な内容の申告がある作品は1本もありませんでした。注意が要るのは流血・グロ表現のほうで、Chained Together(地獄と遺体の描写)とMachine Party(ミニゲーム敗北時のグロい結末)の2本が該当します。

日本語に対応していない作品はどれですか?

Chained Togetherの1本だけです。文章を読む場面がほとんどないので、遊ぶこと自体への支障は小さい部類です。残る9本は日本語のテキストに対応しています。

いちばん安く試せるのはどれですか?

定価で最も安いのは Chained Together(¥580) です。Remote Play Together対応なので、1本の購入で2人遊べます。ただし日本語には対応しておらず、地獄と遺体の描写を含みます。

2026年9月8日時点では Gang Beasts が60%オフの¥920 で、割引を含めればここも近い水準です。

★この記事は8月24日時点で「Golf With Your Friends が¥152(90%オフ)で最安」と書いていましたが、その割引は終了して定価の¥1,520に戻っています。セール価格は数週間で入れ替わるので、購入前に必ずストアページで確認してください。

2人だと物足りない作品はありますか?

Golf With Your Friends(最大12人)とPummel Party(1〜8人)は人数の上限が高いぶん、2人だと賑やかさが落ちます。2人での密度を求めるなら、Untitled Goose Game(2人専用の協力モード)やChained Togetherのように少人数を前提に組まれた作品のほうが噛み合います。

コントローラーは必要ですか?

必要ありません。分割画面に対応した6本のうち5本は、片方がキーボードのままで足ります。Party AnimalsだけがSteamの機能一覧で「ゲームパッド推奨」となっています。