2人で難しいゲームに挑んで途中でやめるとき、原因はたいていゲームが難しすぎたからではありません。「片方だけが上手い」状態が続いたからです。

上手いほうは待つ時間が増え、下手なほうは謝る回数が増えます。どちらも楽しくないので、自然と誘わなくなります。

これを避けるには、難しさの種類で選ぶのが効きます。上手い側が肩代わりできる難しさと、構造的に肩代わりできない難しさがあるからです。

まず一覧:10本を定価の安い順に

タイトル定価難しさの種類片方が下手でも成立するか最大人数日本語
We Were Here無料連携×(構造的に不可)2人○
Chained Together¥580理不尽×4人—
PEAK¥880連携○4人○
Portal 2¥1,200覚え直し○2人○
Lethal Company¥1,200理不尽△記載なし—
Don’t Starve Together¥1,480覚え直し○記載なし○
Operation: Tango¥2,300連携×(構造的に不可)2人○
Overcooked! 2¥2,570反射神経△4人○
Orcs Must Die! 3¥3,090覚え直し○2人○
ELDEN RING¥9,020反射神経◎(最も肩代わりしやすい)記載なし○

価格は2026年9月8日にSteam日本ストアで再確認したもので、この日は10本とも定価でした(割引は入っていません)。最大人数は、Steamの説明文に人数の記述がある作品だけ載せています。

★並び順は定価にしました。セール価格で並べると割引が変わるたびに順番が崩れるためです。

表で最初に目に付くところを説明します

反射神経が要る作品ほど初心者に厳しい、という直感は当たっていません。

この表で最も肩代わりしやすいのは、最も高価で最も反射神経を要求するELDEN RINGです。理由は仕組みにあります。上手い側が下手な側の世界に呼ばれて、代わりに戦えます。難所だけ手伝って、あとは各自で進むという遊び方が最初から想定されています。

逆に、難易度そのものは高くないのに肩代わりが構造的に不可能な作品があります。We Were HereとOperation: Tangoです。この2本はお互いが違う情報を持っていて、それを言葉で伝え合わないと進みません。上手い側が両方の画面を見て指示することができない設計になっています。

「難しさ」と「片方が下手でも成立するか」は別の軸です。ここを混同すると選択を誤ります。

反射神経が要る難しさ

ELDEN RING のプレイ画面 1

ELDEN RING(¥9,020) は、この10本で最も高く、最も肩代わりしやすい作品です。呼び出された側が難所のボスを倒し、そのあとは各自で進む、という分担ができます。日本語はフル対応です。

Overcooked! 2(¥2,570) は制限時間つきの料理です。役割を分けられるので一見成立しそうですが、遅いほうがそのままボトルネックになります。皿洗いのような負荷の軽い役割に回してもらう、という調整は可能です。分割画面とRemote Play Togetherの両方に対応しています。

Overcooked! 2 のプレイ画面 1

PEAK(¥880) は登山です。ここは表では「連携」に分類しましたが、操作の精度も要求されます。ロープを張ったりくさびを打ったりして、後から来る人が楽になるように整えられるので、先に登った側が道を作れます。

PEAK のプレイ画面 1

覚え直しが要る難しさ

Portal 2 のプレイ画面 1

回数を重ねれば追いつける種類の難しさです。腕前の差がある2人でも、時間をかければ揃います。

Portal 2(¥1,200) は2人専用の協力キャンペーンを持っています。解法が分かっている側が口で説明すれば、操作が苦手な側でも進めます。分割画面とRemote Play Togetherの両方に対応しているので、1本で2人が遊べます。

Orcs Must Die! 3(¥3,090) は罠を仕掛けて敵を止めるゲームです。罠の設置は戦闘が始まる前に済ませるので、反射神経の差が出にくくなっています。腕前の差を吸収する仕組みとしては10本でも分かりやすい部類ですが、価格は10本のなかでELDEN RINGに次ぐ2番目です。

Orcs Must Die! 3 のプレイ画面 1

Don’t Starve Together(¥1,480) は死んで覚える型です。上手い側が拠点と食料を維持していれば、下手な側が何度死んでも世界は続きます。失敗のコストを片方が引き受けられる構造になっています。

Don't Starve Together のプレイ画面 1

連携が要る難しさ

We Were Here のプレイ画面 1

声を出せるかどうかで成否が決まる種類です。ここに分類した作品は、腕前ではなく説明の上手さを問われます。

We Were Here(無料) は、2人が別々の部屋に入り、お互いに見えているものを言葉で伝え合って謎を解きます。無料なので、2人での相性を試す1本目として最適です。

Operation: Tango(¥2,300) も同じ構造で、片方がエージェント、片方がハッカーとして別々の情報を扱います。

Operation: Tango のプレイ画面 1

この2本は、通話しながらでないと成立しません。逆に言えば、難しいのはゲームではなく会話のほうです。腕前の差はまったく問題になりません。

チャットの音質が悪いと、この型の作品は難易度が跳ね上がります。相手の言葉が半分聞き取れない状態で細かい記号を伝え合うのは、ゲームの難しさとは別のところで消耗します。

理不尽さが売りの難しさ

Chained Together のプレイ画面 1

笑って許せる関係が前提になる種類です。ここに分類した2本は、片方の失敗が直接もう片方に及びます。

Chained Together(¥580) は2人が鎖でつながれた状態で登ります。片方が落ちれば両方落ちます。肩代わりという概念が存在しません。日本語には対応していませんが、文章を読む場面はほとんどありません。

Lethal Company(¥1,200) は放棄された衛星でスクラップを回収します。上手い側が回収を担うことはできますが、下手な側が死ぬとその分の戦力が減ります。日本語には対応していません。

Lethal Company のプレイ画面 1

この2本を、付き合いの浅い相手や、失敗を責める相手と遊ぶのは勧めません。値段が安く評価も高いので候補に挙がりますが、関係性のほうが必要条件です。

片方が初心者のときに避けるべき作品

目的別おすすめクイックガイド

初心者と遊ぶなら

  1. ELDEN RING(呼ばれて肩代わりできる)
  2. Portal 2(口で説明できる)
  3. Don't Starve Together(失敗のコストを引き受けられる)
詳しく見る →

腕前が同じくらいなら

  1. Chained Together(¥580)
  2. Overcooked! 2
  3. PEAK
詳しく見る →

まず無料で相性を試す

  1. We Were Here(無料・通話必須)
詳しく見る →

難易度を下げて遊びたい

  1. Orcs Must Die! 3(準備で差を埋める)
  2. Portal 2
詳しく見る →

**避けるべきなのは、We Were HereとOperation: Tangoです。意外に思うかもしれませんが、この2本は上手い側が助ける手段を一切持っていません。**相手が状況を説明できないと、こちらは何もできないまま待つことになります。ゲームの腕前ではなく、言葉のやりとりに慣れているかどうかが前提です。

Chained Togetherも避けたほうが無難です。片方の操作ミスが毎回両方の落下になるので、謝る回数が最も多くなる作品です。

逆に、初心者と遊ぶならELDEN RINGが最も現実的です。高価ではありますが、難所だけ手伝ってあとは各自で進める作りなので、待つ時間も謝る時間も発生しません。

Steamで協力に対応していない高難易度作品について

高難易度で名前が挙がる作品でも、協力プレイに対応していないものがあります。この記事を書くにあたって確認したところ、次の2本はSteamの機能一覧に協力プレイの項目がありませんでした。

  • Lies of P(¥8,360) … シングルプレイヤーのみ
  • Another Crab’s Treasure(定価¥3,300。2026年9月8日時点で60%オフの¥1,320) … シングルプレイヤーのみ

どちらも高難易度の作品として評価されていますが、2人で遊ぶことはできません。候補に挙げている場合は、先に確認してください。ソウルライクの難易度そのものについてはソウルライクの難易度オプションで扱っています。

よくある質問

高い作品ほど2人で成立しやすいのですか?

値段は関係ありません。無料のWe Were Hereは肩代わりが構造的に不可能で、¥9,020のELDEN RINGは最も肩代わりしやすいという結果でした。判断すべきなのは価格ではなく、上手い側が助ける手段を持っているかどうかです。

通話は必須ですか?

We Were HereとOperation: Tangoの2本は必須です。お互いに違う情報を持っていて、それを伝え合うことが遊びの本体になっているためです。残る8本はスピーカーで遊べます。

1本の購入で2人遊べる作品はありますか?

Portal 2・Overcooked! 2・Chained Togetherの3本はRemote Play Togetherに対応しているので、相手が持っていなくても遊べます。詳しい手順は当サイトの1本共有の記事にまとめてあります。

日本語に対応していない作品はどれですか?

Chained TogetherとLethal Companyの2本です。どちらも文章を読む場面がほとんどないので、遊ぶこと自体に支障は出にくい作りです。

腕前の差があっても続くのはどれですか?

ELDEN RING・Portal 2・Don’t Starve Together・Orcs Must Die! 3の4本です。いずれも上手い側が失敗のコストを引き受ける手段を持っています。

心が折れる原因はゲームの難しさではないのですか?

当サイトの見方では違います。折れるのは「待つ時間」と「謝る回数」が増えたときです。同じ難易度でも、肩代わりできる作品なら待つ時間が減ります。ここが選び方の基準になります。