9月10日に早期アクセスが始まる『WARDOGS』の公式PC要件は、Steamストアに最低・推奨とも数字で載っています。最低はGTX 1660 / RX 590、推奨はRTX 3070 / RX 6700 XT。読み落としやすいのは追記事項で、最低欄の「1080p Low @ 60fps」には(Upscaled)と付いています。GTX 1660でネイティブ1080pの60fpsが出るとは書かれていません。
もう1つの数字がCPUです。最低のCore i5-8600(第8世代)に対して推奨はCore i7-12700K(第12世代)で、4世代ぶん上がっています。GPUの最低→推奨(GTX 1660→RTX 3070)と同じくらい、CPUの要求も跳ねる構成です。100人が同じマップに入り、建物が壊れ続けるゲームなので、CPUの弱いPCはGPUを替えても救われません。
- メモリが16GBあるか 最低から16GB。8GBはGPU以前にここで対象外
- CPUが最低(i5-8600 / Ryzen 5 3500)以上か 第8世代i5・Zen2のRyzen 5が下限
- GPUを下の表で判定 動く / 設定を落とせば動く / 無理 の3段
- SSDに50GBの空きがあるか SSD必須の明記はないが、100人戦のロードはHDDだと遅い
- 無理なら買い替えか、返金前提で試すか 早期アクセス中は要件が動く
公式要件の早見表
Steamストアページの記載を整理したものです(2026年9月3日確認)。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 | Windows 11 |
| CPU | Core i5-8600 / Ryzen 5 3500 | Core i7-12700K / Ryzen 7 5700X |
| メモリ | 16GB | 16GB |
| GPU | GTX 1660 / RX 590 | RTX 3070 / RX 6700 XT |
| ストレージ | 50GB | 50GB |
| 追記事項 | 1080p Low @ 60fps(アップスケール) | 1440p Medium @ 70fps+(ネイティブ)または 4K Medium @ 60fps+(アップスケール) |
メモリは最低・推奨とも16GBで、ここに差がありません。つまり16GBは「推奨」ではなく入場条件です。8GBのPCは、GPUがRTX 4070でも要件を満たしません。
グラボ12種の判定表(GPU)
手持ちのグラボの型番が下の表にあれば、そこを見るだけで判定が付きます。公式要件に名指しされたGPU(最低: GTX 1660 / RX 590、推奨: RTX 3070 / RX 6700 XT)との相対で判定しています。発売前なので実測ベンチではなく、根拠はすべてストアの要件欄です。設定の目安は、公式が最低・推奨それぞれに添えた解像度と画質の注記から割り当てています。
判定は3段です。◎=動く(推奨相当以上)、○=設定を落とせば動く(最低は満たす)、✕=無理(最低未満)。
| GPU | 判定 | 設定の目安 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| GTX 1650(4GB) | ✕ | 対象外 | 最低のGTX 1660より1段下。VRAMも4GBで少ない |
| GTX 1060(6GB) | ✕ | 対象外 | GTX 1660の前世代で、最低未満。1660との性能差は1〜2割だが要件は満たさない |
| GTX 1660 / 1660 Super | ○ | 1080p Low・アップスケール有効 | 公式最低そのもの。追記事項が「1080p Low @ 60fps(Upscaled)」なので、ネイティブ60fpsは期待しない |
| RX 590(8GB) | ○ | 1080p Low・アップスケール有効 | 公式最低そのもの(AMD側)。設定の目安はGTX 1660と同じ |
| RTX 2060(6GB) | ○ | 1080p Low〜Medium | 最低のGTX 1660は超えるが、推奨のRTX 3070には2段届かない |
| RTX 3050(8GB) | ○ | 1080p Low〜Medium | RTX 2060と同等クラス。最低は超え、推奨には届かない |
| RTX 3060(12GB) | ○ | 1080p Medium。VRAMに余裕 | 推奨RTX 3070の1段下。VRAM 12GBは推奨の8GBより多い |
| RX 6600(8GB) | ○ | 1080p Low〜Medium | 最低RX 590は大きく超える。推奨RX 6700 XTの1段下 |
| RTX 3070(8GB) | ◎ | 1440p Medium ネイティブ | 公式推奨そのもの。追記事項の「1440p Medium @ 70fps+(Native)」が目安 |
| RX 6700 XT(12GB) | ◎ | 1440p Medium ネイティブ | 公式推奨そのもの(AMD側) |
| RTX 4060(8GB) | ○ | 1080p Medium〜High | 推奨のRTX 3070に世代は新しいが性能は1段届かない。1080pなら推奨に近い体験 |
| RTX 4070以上 | ◎ | 1440p Medium以上、4Kはアップスケール | 推奨のRTX 3070を上回る |
GTX 1060とRX 580はどちらも✕です。2つとも「最低の1つ前の世代」で、性能差はわずかですが、公式が下限をGTX 1660 / RX 590と書いている以上、要件の外にあります。返金の2時間で試す価値はありますが、動く前提で買わないでください。
判定の分かれ目は、GPU名ではなく「アップスケールを前提にするかどうか」です。1660〜3060クラスは、DLSSやFSRのアップスケールを有効にして1080pにする前提で見てください。公式が最低欄に(Upscaled)と書いたのは、ネイティブでは60fpsに届かないことの表明です。
グラボだけ弱い人は、新品を買う必要がありません。保証つきの中古でGPU世代を1〜2段上げるだけで、判定は○から◎に動きます。中古で失敗しないための保証条件の読み方は中古ゲーミングPCの記事にあります。ただし先に次の節でCPUとメモリを確かめてください。グラボだけ替えても、CPUが最低未満なら判定は変わりません。
CPUとメモリで先に詰まる理由
GPUの判定で○だった人ほど、CPUを見てください。最低のCore i5-8600は6コア6スレッド、推奨のCore i7-12700Kは12コア20スレッドです。GPU側の最低→推奨の差(GTX 1660→RTX 3070)と同じか、それ以上の開きがCPUにあります。
理由はゲームの構造にあります。ストアの説明では、3チーム最大100人が256km²のマップ内に生成される2×2kmのコントロールゾーンを奪い合い、建物をロケットランチャーで吹き飛ばしたり戦車で街を踏み潰したりできます。100人ぶんの位置と、壊れた建物の状態を全員に同期し続ける処理は、GPUではなくCPUの仕事です。同じ100人規模のFPSで、GPUに余裕があるのに大人数の乱戦でだけカクつく症状は、ほぼCPUかメモリが原因です。
具体的な足切りの目安を置いておきます。
- Core i5-8600 / Ryzen 5 3500 未満のCPUは、GPUを替えても対象外です。第7世代以前のCore i5、Ryzen 5 1600/2600は最低を下回ります
- 6コアのCPUに16GBメモリの組み合わせは「最低」です。ブラウザやDiscordを同時に開くと、メモリはそこで削られます
- 推奨のCore i7-12700Kに届かなくても、第10〜11世代のCore i5(6コア12スレッド以上)やRyzen 5 5600なら、GPU側の判定に従って考えてよい範囲です
「無理」に落ちた人の選択肢
判定で✕、またはCPUが最低未満だった場合、設定で粘る対象外です。選択肢は3つです。
1. レビューを待つのは、この作品では効きません。当サイトはこの記事で「動作報告がSteamレビューに出てから決めてもいい」と書いていましたが、発売から25日たったレビューを実際に数えて、前提が崩れました。
2026年10月5日にSteam公式のレビューを取得した結果です。
| 調べたこと | 結果 |
|---|---|
| 日本語レビューの総数 | 720件(好評397 / 不評323。Steamの表示は賛否両論) |
| 全言語のレビュー総数 | 106,400件(好評79,503 / 不評26,897。Steamの表示はやや好評) |
| 新しい順に読んだ日本語レビュー | 600件 |
| そのうちGPUの型番を書いていたもの | ★1件(600件中) |
| そのうち動作の重さ(カクつく・重い・フレームレート)に触れたもの | 11件(600件中・1.8%) |
★GPUの型番つきの動作報告は、600件を見て1件しかありませんでした。その1件も不評側で、 「ラグ過ぎてグラフィック最低でやってもフレームレートが20しかでません」「rtx3600ti c7 でやってこれです」という書き方で、 型番の表記が崩れていて何のGPUか確定できません。当サイトは解釈しません。
つまり「GTX 1060で動いたか」を知るためにレビューを待っても、その情報は出てきません。 レビューは評価を知るためのもので、動作報告の集まる場所ではありませんでした。 ★要件の再確認のほうは意味があります。2026年10月5日にストアの要件欄を取り直しましたが、 9月3日の記載から1文字も変わっていません(最低 GTX 1660 / RX 590・Core i5 8600 / Ryzen 5 3500・メモリ16GB、 推奨 RTX 3070 / RX 6700 XT・Core i7 12700k / Ryzen 7 5700x)。早期アクセスでも、25日間で要件は動いていません。
2. 返金前提で試す。Steamの返金条件(購入から14日以内・プレイ2時間未満)の範囲で、序盤の乱戦まで進めてフレームレートを確認する手があります。手順と見切りの基準はスペック不足の返金記事を参照してください。
3. 買い替える。買い替えるなら、この作品の推奨(RTX 3070 / Core i7-12700K相当)を下限にすると、同世代の他の大作にも届きます。要件の表を見て「GPUだけ足りない」のか「CPUもメモリも足りない」のかで、選ぶ店が変わります。
CPUもメモリも足りないなら、新品のBTOで構成ごと入れ替えるのが早いです。週替わりのセールで推奨相当の構成が下がっていることがあるので、まず現行のセール品を確認してから決めてください。
構成を自分で選びたい場合は、GPU・メモリ・ストレージを要件の表から先に決めてから注文できるBTOのほうが失敗しません。
50GBとSSD
ストレージは50GBで、最低・推奨ともSSD必須の明記はありません(2026年9月3日時点)。HDDでも要件上は対象内です。
ただし256km²のマップに100人が入るゲームで、HDDだと合流時のロードが長くなり、ゾーン到着が遅れて資金報酬の機会を落とします。要件が許しても、SSDに50GB空けてから入れるほうが実利があります。空きが無い場合の増設判断はSSD増設ガイドにまとめてあります。
買う前に知っておくこと
スペックが足りていても、買うかどうかは別の話です。開発元は「買わない方がいい理由」を10個、自分で公開しています。内容はWARDOGSは買うべきかの記事で整理しています。
人数は最大100人ですが、協力プレイの記載はなくPvP専用です。詳細は何人で遊べるかの記事へ。日本語は字幕とインターフェイスのみで、音声は英語とウクライナ語だけです。こちらは日本語音声の記事で確定しています。
同じ判定のやり方は『The Blood of Dawnwalker』の動作判定でも使っています。買い替えずに済む条件を先に確認するのが当サイトの順番です。
よくある質問
Q. GTX 1660 Superで60fpsは出ますか?
公式の記載は「1080p Low @ 60fps(Upscaled)」です。アップスケールを有効にしたLow設定での60fpsが公式の目安で、ネイティブ1080pでの60fpsは書かれていません。100人の乱戦ではCPU側で落ちる可能性もあります。
Q. ノートPCのRTX 4060で推奨扱いになりますか?
デスクトップのRTX 4060でも推奨のRTX 3070には1段届かず、ノート版はそこからさらに1〜2割下がります。判定は○で、1080p Medium前後が目安です。ノートは同時にCPUの電力制限も受けるので、100人戦のCPU負荷で先に詰まる点に注意してください。
Q. メモリ8GBでGPUはRTX 3060です。動きますか?
公式要件は最低から16GBなので、対象外です。GPUは足りているのでメモリの増設が先で、GPU買い替えよりずっと安く済みます。
Q. 要件は発売までに変わりますか?
早期アクセス開始(2026年9月10日)から25日たった2026年10月5日に取り直しましたが、要件欄は9月3日の記載と同じでした。最低も推奨も、CPU・メモリ・グラボ・ストレージ・追記事項まで変わっていません。早期アクセス作品なので今後動く可能性は残りますが、いまのところ要件は安定しています。購入前にストアページの要件欄を見る習慣は残しておいてください。