Steamのストアページを開くと、このゲームの評価は「賛否両論(Mixed)」と表示されます。トップセラーに入るほど売れているのに、評価が真っ二つ。この状態だと「面白いのか、地雷なのか」が分かりません。
そこで、Steamのレビュー統計と実際の否定レビュー・肯定レビューを読んで、賛否が割れている論点を6つに分けました。 全体の点数ではなく、どの不満が自分に当てはまるかで判断できます。
まず数字を見る
Escape from Tarkov
レイドごとに装備を失うリスクを負う、一人称のエクストラクションシューター。実銃のカスタマイズと過酷な難易度が中心で、Steamでは賛否両論(好評率49.6%)の評価。
| 対象 | 肯定 / 全体 | 肯定率 |
|---|---|---|
| 全言語 | 32,614 / 65,819 | 49.6% |
| 日本語レビューのみ | 379 / 871 | 43.5% |
(Steamのレビュー統計。2026年10月2日取得)
日本語圏のほうが評価が厳しいのが特徴です。理由は下の論点1と2に出てきます。
41日経っても割合は動いていません。この記事を最初に書いた2026年8月22日の数字は全言語で30,610 / 62,381の49.1%、日本語だけで356 / 831の42.8%でした。レビューは全言語で3,438件、日本語で40件増えましたが、肯定率は49.1%→49.6%、42.8%→43.5%です。
ここから読めることが1つあります。「もう少し待てば評価が固まる」という期待は持てません。母数が1割以上増えても賛否の比が動かないのは、評価が割れたまま安定しているという意味です。
賛否が割れる6つの論点
| 論点 | 肯定側の見方 | 否定側の見方 | 誰に影響するか |
|---|---|---|---|
| 1. Steam版の起動・アカウント連携 | 手順さえ通れば以後は普通に起動する | 「ファイルが破損」と出て起動できない。公式サイトから別途ランチャーを入れる必要がある。BSGアカウントを先に作らないと空アカウントに紐付く | これから買う全員。特に発売直後に買った人 |
| 2. マッチング時間 | PvEはローカル処理なので待ち時間がほぼ無い | 「20分待って15秒で倒された」「45分待って見つからず戻された」「マッチング時間のほうが試合時間より長い」 | PvPをやる人。PvE中心なら影響は小さい |
| 3. サーバーの安定性 | アップデートのたびに改善はしている | レイドごとに落とされる、フリーズ、データベース障害によるロールバック | 全員。ただし発生率は時期による |
| 4. 新規と熟練の格差 | 死んで覚えるゲーム。Lv15でフリマが解放されてから面白くなる | 数千時間のプレイヤーと同じマッチに入る。マップも表示されず、Wikiを見ないとタスクが進まない | PvPの新規。PvEなら関係ない |
| 5. PvEモードの存在 | これがあるから成立している。ワイプが無く自分のペースで進められる。対人が苦手でも遊べる | PvEでもスカブでのマッチが始まらないことがある。PvEしかやっていないのにBANされた例もある | 対人が苦手な人には最大の救済。ただし万能ではない |
| 6. 運営への信頼 | 長く運営されており、修正自体は続いている | 身に覚えのないBANとサポート未応答。「課金要素は入れない」と言っていたのに追加されたという不信 | 長く続けるつもりの人ほど重く効く |
すべてSteamのレビュー本文から確認した論点です。想像で書いたものはありません。
論点の外にある、珍しい不満
論点として表に入れませんでしたが、コミュニティの空気への不満が複数のレビューで挙がっていました。「これくらいで怒るなら向いてない」と新規を冷笑する反応に対して、「開発に怒ったほうが有益では」という指摘です。
ゲームの中身ではありませんが、始めたときに助けを求めにくいという意味では、初心者にとって実害のある要素です。
この記事としての結論
否定側の論点のうち、2・4はPvEを選ぶことでほぼ回避できます。
肯定レビューを読むと、評価している人の多くがPvE中心であることに気づきます。「初心者はPvEをやりましょう」「PvPが苦手な自分にはPvEがあるだけで神ゲー」「あつ森が好きな人はPvEを」といった声が繰り返し出てきます。PvEはローカルで動くため、最大の不満であるマッチング待ちが構造的に発生しません。
一方で、1(起動)と3(安定性)と6(運営)はモードを問わず当たります。 ここは「回避できない部分」として受け入れられるかどうかの判断になります。
向いている人
- PvEを主目的にできる人 — 対人戦をやらなくても成立します
- 1つのゲームを長く遊ぶ人 — 覚える量が多く、慣れるまでに時間がかかります
- 準備や装備の作り込みそのものを楽しめる人
向いていない人
- すぐ遊びたい人 — 起動までの手順と待ち時間が最初の壁です
- 対人でゆっくり学びたい人 — PvPでは経験差がそのまま結果になります
- トラブルが起きたときに調べる時間を取りたくない人
買う前に確認すること
必要スペックはSteamストアの記載で、最低が Ryzen 5 3600 相当 / GTX 1660 相当 / メモリ16GB / ストレージ80GB です。マップが広く読み込みも重いゲームなので、最低ラインぎりぎりだと論点3(安定性)の体感が悪化します。
自分のPCで動くかを先に判定したい場合は、同じ手順で確認できるModern Warfare 4は自分のPCで動く?の判定フローが使えます。手持ちが厳しいと分かったときの選択肢は非力なPCでも動く面白いSteamゲームにまとめています。
日本語には対応しています(テキスト)。
よくある質問
買ったのに「ファイルが破損」と出て起動できません
論点1にあたる、これから買う全員に関係する問題です。Steam版は公式サイトから別途ランチャーを入れる必要があり、さらにBSGアカウントを先に作っておかないと空のアカウントに紐付きます。手順さえ通れば以後は普通に起動する、という肯定側の報告もあります。買う前にこの2点を知っておくかどうかで、最初の壁の高さが変わります。
評価が低いようですが、避けたほうがいいですか?
割れている論点のうち2つは、PvEを選ぶことで回避できます。マッチング待ち(論点2)と新規と熟練の格差(論点4)がそれです。
PvEはローカルで動くため、待ち時間が構造的に発生しません。肯定レビューを読むと、評価している人の多くがPvE中心です。
逆に回避できないのは起動手順・サーバー安定性・運営への不信の3つで、ここを受け入れられるかが判断の分かれ目です。
日本語のレビューだけ評価が低いのはなぜですか?
全体49.6%に対し、日本語だけだと43.5%です(2026年10月2日取得)。本文の論点1(起動・アカウント連携)と論点2(マッチング時間)が理由として挙がっています。差は6.1ポイントで、2026年8月22日時点の6.3ポイントとほぼ同じです。
対人が苦手でも遊べますか?
PvEモードがあります。ワイプが無く自分のペースで進められるので、対人が苦手な人にとっては最大の救済です。ただし万能ではありません。PvEでもスカブでのマッチが始まらないことがあり、PvEしかやっていないのにBANされた例も報告されています。
必要なスペックはどれくらいですか?
最低で Ryzen 5 3600 相当 / GTX 1660 相当 / メモリ16GB / ストレージ80GB です(Steamストアの記載。2026年10月2日に再取得)。マップが広く読み込みも重いので、最低ラインぎりぎりだとサーバー安定性(論点3)の体感が悪化します。
対応言語は20言語で、日本語が含まれます。ただしSteamの言語欄にはフル音声の印が付いた言語が1つもありません。音声がどの言語に対応しているかは、この欄からは読み取れません。
価格の話も1つ。2026年10月2日時点で、本体が25%オフ・PvEを足す「PVE Zone」が15%オフで同時にセール中です。定価は本体7,500円、PVE Zoneが4,499円です。セールの有無と期間はストアで変わるので、買う直前に自分で見てください。エディションの構造はタルコフのSteam版は何が違う?にまとめています。
まとめ
- 肯定率は全体49.6%、日本語だけなら43.5%(2026年10月2日取得)。数字だけ見ても判断できない
- 41日で3,438件増えても割合は動いていない。評価が固まるのを待つ意味は薄い
- 割れている論点は6つ。そのうち2つ(マッチング・新規格差)はPvEでほぼ回避できる
- 回避できないのは起動手順・サーバー安定性・運営への不信の3つ
- 「対人をやらずにPvEで長く遊ぶ」なら、評価の数字ほど悪い体験にはなりにくい





