個人開発9年のレトロ調ハクスラ『影のダンジョン』が8月26日に発売され、初日から同時接続5,200人・好評81%(613件)という異例の立ち上がりを見せています(2026年8月29日時点)。
ひとことで言うなら、「ディアブロ2の空気を、今のテンポで、嫌がらせ抜きで遊ばせてくれるトレハン」です。レビュー欄でいちばん本質を突いていたのは「PoE2はいかにプレイヤーに苦労させるかを考え、シャドウダンジョンはいかに快適に遊んでもらうかを考えた」という一文でした。
どんなゲームか
影のダンジョン (Shadow Dungeon)
1990年代後半のクラシックRPGに着想を得たレトロなダークファンタジー・アクションRPG。4クラス・12のタレントツリー・数百のスキルでビルドを組み、ダンジョンや古代神殿、異界を踏破する。個人開発(OO Cat)で、日本語はフル音声まで対応。Steam専売でPS5・Switch版は無い。
ビルドの仕組みを数字で整理する
ストアの記載から、ビルドシステムの構造を1枚にまとめました。
| 項目 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| クラスとツリー | 4クラス(魔術師/二刀流の聖騎士/弓使い/ネクロマンサー)×各3系統=12タレントツリー。レベル100でパラゴン強化が解放 | ストア収録内容+レビューの仕様説明 |
| スキル | 370以上。ポーション枠込みで10枠まで同時登録 | ストア収録内容+レビュー |
| 装備 | 3,200種の基本テンプレートから半ランダム生成で1億種以上。半数以上がレジェンダリー/ミシック帯で、追加スキル付きも多い | ストア収録内容 |
| 対応まわり | フルコントローラーサポート/シングルプレイ専用/日本語対応(対応言語表で確認)/Steamクラウド | ストアのカテゴリ・対応言語表(2026-08-29確認) |
数字だけ見ると複雑そうですが、実際の運用はレビュー曰く「1系統に絞って1つのスキルを軸に装備を整えれば、だいたいエンドコンテンツまで行ける」。スキルポイントが潤沢に配られる設計なので、割り振りの失敗で詰む心配が薄いのがこのゲームの性格です。
設計思想: 「俺、強え!」を最短距離で
レビュー613件の好評側は、驚くほど同じ体験を語っています。
- 「レアがこんなに落ちていいのか、インベントリも倉庫もこんなに広くていいのか」というドロップと収納の大盤振る舞い
- 敵を8割ほど倒して進むだけでレベル差がつかない調整で、詰まらずに走り続けられる
- アンコモン(緑)装備にまで召喚やスキル強化の特殊効果が付くため、序盤から装備更新が楽しい
- 公式が明言するシーズンリセット無し・課金無し・獲得装備のナーフ無し
ハクスラは「50〜100時間遊んでようやく入口」というジャンルになりがちですが、本作は数時間で気持ちよさの本体に到達します。「グリムドーンは至高らしいが難しそう」で止まっている人への現実的な1本目です。
81%止まりの理由(不満側)
不満は大きく2系統です。1つはジャンル上級者の物足りなさ。「PoEで良い」と一蹴する声のとおり、ビルド最適化の深さや緊張感を求める人には浅く映ります。戦闘が単調という指摘も同種です。もう1つは見た目の好みで、クモ・ゲジゲジ・芋虫と虫系の敵がやたら多く、敵グラフィックが気持ち悪いという報告があります。虫が駄目な人は本当に注意してください。
細かい不満としては「セット装備の文字色が分かりにくい」「シナジーの作用が説明不足」がありますが、どちらも「雰囲気でなんとかなるぬるさ」で吸収されている、というのがレビュー全体の温度です。
対応機種:Steamで配信されているのは Windows 版だけです
Steam公式のアプリ情報で確認できるプラットフォームは Windows のみで、macOS と Linux には対応していません(2026年9月4日確認)。
PS5版や他の家庭用機版があるかどうかは、Steamの情報からは確認できません。当サイトはSteamで確認できることだけを書いているので、家庭用機版の有無は断定しません。必要なら各プラットフォームのストアで直接確認してください。
コントローラーで遊べるか
ストアのカテゴリにフルコントローラーサポートの表記があります(2026年8月29日確認)。見下ろし型ハクスラはパッドとの相性が良いジャンルで、ソファでだらだらトレハンする遊び方が成立します。
価格・日本語
価格は定価¥1,350、いまは10%オフの¥1,215です(2026年9月4日に再確認。割引は続いています)。このボリュームでこの価格は、レビューの「こうゆうので良いんだよ」という空気をよく説明します。日本語はストアの対応言語表に掲載されており、レビューを読む限り表示まわりの大きな不満は出ていません。
手軽に「強くなる快感」を摂取する枠としては、サバイバー系のYet Another Zombie Survivorsが最短、本作はそれにトレハンと育成の奥行きを足した位置です。腰を据える前の入門ジャンル選びはローグライクはどこから始めるかも参考にしてください。
よくある質問
Q. PS5版はありますか?
Steamの情報からは確認できません。配信されているのは Steam の Windows 版だけで、macOS と Linux には対応していません(2026年9月4日確認)。家庭用機版の有無は各プラットフォームのストアで確認してください。
Q. コントローラーには対応していますか?
対応しています。Steamのカテゴリにフルコントローラーサポートの表記があります(2026年9月4日再確認)。見下ろし型のハクスラなのでパッドとの相性がよく、キーボード+マウスでも遊べます。
Q. マルチプレイはありますか?
ありません。ストアのカテゴリはシングルプレイヤーのみです(2026年8月29日確認)。
Q. ディアブロ4やPoEの経験者でも楽しめますか?
「快適さを楽しむゲーム」と割り切れるなら楽しめます。ビルドの深さや緊張感をそれらの水準で期待すると「浅い」と感じるはずで、実際にそういう不評が出ています。
Q. どのクラスから始めるのがいいですか?
レビューでは「1系統に絞って1スキル軸で進めれば大体エンドまで行ける」とされており、クラス選びで詰むゲームではありません。移動速度上昇の宝石を靴に入れる小技がレビューで共有されています。
Q. 9年開発の個人作品とのことですが、今後の更新は?
発売直後の時点で断定できることはありません。シーズン制を採らないと公言しているため、ライブサービス型の更新義務は無い設計です。







