「ホラーが苦手」と一言でまとめられがちですが、中身は別々のものです。血や死体の描写が駄目な人と、突然大きな音が鳴るのが駄目な人では、避けるべき作品が違います。

そこでSteam公式のアプリ情報から、ホラー系14本のコンテンツ記述子と「難易度の調整」カテゴリを取ってきました(2026年8月25日取得)。

結果は、ある意味で残念なものでした。

1つ目。ゴア表現の有無は機械的に判定できます。Steamのコンテンツ記述子に、そのまま書かれています。

2つ目。「難易度の調整」を申告しているのは14本中1本だけでした。救済オプションを期待するのは現実的ではありません。

3つ目。ジャンプスケアの頻度は、Steamの申告対象に含まれていません。「音が苦手」な人が使える機械的な判定材料は、Steamには無いということです。

まず分ける:何が苦手なのか

苦手の種類で、使える判定材料が変わります

01

血・死体・暴力の描写が駄目

Steamのコンテンツ記述子で判定できます。買う前に、ストアページの記述子欄を見るだけで分かります。

02

突然の大きな音・驚かされるのが駄目

Steamの申告では判定できません。記述子にジャンプスケアの項目がないためです。別の材料が要ります(後述)。

03

追われる・逃げるのが駄目

これも申告対象外です。ジャンルとタグから推測するしかありません。

ホラー14本の申告内容(Steam公式より)

この表がこの記事の本体です。すべてSteam公式のアプリ情報から取得した値です。

タイトルジャンプスケアゴア表現の記述子難易度の調整体験版協力プレイ価格
Phasmophobia申告対象外記述子なしありなし協力プレイ / オンライン協力プレイ¥2,300
Content Warning申告対象外記述子なしなしなし協力プレイ / オンライン協力プレイ¥920
Poppy Playtime申告対象外記述子なしなしなし(本編が無料)なし無料
Little Nightmares II -リトルナイトメア2-申告対象外記述子なしなしありなし¥3,960
Darkwood ダークウッド申告対象外記述子なしなしなしなし¥396(80%オフ)
サブノーティカ申告対象外記述子なしなしなしなし¥4,300
Oxenfree申告対象外自傷・自殺への言及(ゴアの申告は無し)なしなしなし¥1,200
Lethal Company申告対象外あり(切断・斬首を含む死に方の記載)なしなし協力プレイ / オンライン協力プレイ¥1,200
デッドバイデイライト申告対象外ありなしなし協力プレイ / オンライン協力プレイ¥1,980
BIOHAZARD RE:4申告対象外あり(暴力表現やゴア表現の頻出)なしありなし¥3,990
Amnesia: The Bunker申告対象外あり(死体などのゴア・暴力描写)なしなしRemote Play Together¥2,800
The Outlast Trials申告対象外あり(暴力・ゴアの頻出)なしなし協力プレイ / オンライン協力プレイ¥4,500
SOMA申告対象外あり(死体などのゴア・自殺への言及)なしなしRemote Play Together¥3,400
INSIDE申告対象外ありなしありなし¥2,800

すべてSteam公式のアプリ情報から取得した値です(2026年8月25日)。タイトル名もSteamが返す表記のままにしてあります。体験版は appdetails の demos 欄、協力プレイは categories 欄で判定しました。

上から6本が「ゴア表現の記述子なし」です。血や死体が駄目な人が最初に見るべきはここになります。

体験版があるのは14本中3本だけでした。Little Nightmares II、BIOHAZARD RE:4、INSIDE。そのうち記述子なしなのは Little Nightmares II の1本です。

協力プレイに対応しているのは5本(Phasmophobia / Content Warning / Lethal Company / デッドバイデイライト / The Outlast Trials)。このうち記述子なしは Phasmophobia と Content Warning の2本です。

Oxenfreeだけ扱いが特殊です。ゴアの申告はありませんが、自傷と自殺への言及が記述子に書かれています。血が駄目な人には向いていても、別の理由で避けたい人がいる作品です。

「難易度の調整」を申告しているのは1本だけ

14本中、Phasmophobiaだけです。

これは重い事実です。「怖いけど設定で軽くできるだろう」という期待は、ホラーというジャンルでは成立しにくいということになります。

街づくりゲームで同じ調査をしたときは、8本中3本が申告していました。ホラーは救済オプションが用意されにくいジャンルです。

ジャンプスケアが苦手な場合、何を見るか

Steamの申告では判定できません。記述子にその項目が無いためです。代わりに使える材料を3つ挙げます。

申告で分からないものを、別の方法で確かめる
  1. 体験版があるか確認する ストアページに体験版があれば、買う前に自分の耐性を確かめられます。これが最も確実です。
  2. 協力プレイ対応かを見る 1人で遊ぶより、複数人のほうが恐怖の質が変わります。Content Warning や Lethal Company は協力前提の作りです。
  3. レビューを「ジャンプスケア」で検索する ストアページのレビュー検索に単語を入れると、その話題に触れたレビューだけを絞り込めます。
  4. 返金制度を前提に買う Steam公式の返金ページには「購入から2週間以内で、使用時間が2時間未満」と記載されています(2026年8月25日確認)。「2時間以内」ではなく「2時間未満」なので、試すなら2時間に届く前に判断してください。

設定で軽減できる範囲

😟 こんなお悩みはありませんか?

  • 音を小さくすれば大丈夫か
  • 明るさを上げれば怖くないか
  • 協力プレイなら平気か

✅ この記事で解決できます!

  • 効果はありますが限界があります。多くの作品は音量を個別に調整でき、環境音とSEを分けられるものもあります。ただし驚かせる演出そのものは消えません。
  • ガンマ設定を上げると視認性は上がります。暗闇から出てくるタイプの演出は緩和されますが、演出の設計自体が明るさ前提でない場合は不自然になります。
  • 恐怖の質が変わります。声が聞こえる状態だと、驚いたときの反応が笑いに転じることがあります。人数別の候補は[協力ホラーを人数で選ぶ](/articles/coop-horror-by-player-count/)にまとめてあります。

Game Guide Scout の結論

血や死体が駄目なら、まず Phasmophobia です。

14本の中で、次の3つを同時に満たすのはこの1本だけでした。ゴア表現の記述子なし、協力プレイ対応、そして「難易度の調整」を申告している唯一の作品。恐怖を薄める手段を3方向から持っています。

体験版で自分の耐性を試したいなら Little Nightmares II です。記述子なしで体験版がある唯一の作品でした。買わずに確かめられます。

お金をかけずに試したいなら Poppy Playtime。記述子なしで、本編が無料です。

血や死体が駄目な人向けの候補は、記述子だけなら6本あります。ただし「試す手段があるか」で絞ると、上の3本に落ちます。

音や驚かされるのが駄目なら、Steamの申告は役に立ちません。体験版か返金制度を使って、自分で確かめるしかありません。「申告に何も書いていない=怖くない」ではないところが、この調査で一番伝えたいところです。

そして、難易度で逃げる道はほぼありません。14本中1本しか申告していないので、作品選びの段階で決めるしかないという構造です。

怖くない協力ゲームは怖くない協力プレイ作品に、買う前の確認手順はホラーゲームを買う前に確認することにまとめてあります。

よくある質問

コンテンツ記述子はどこで見られますか?

ストアページの下のほうにあります。「このゲームには、一部のユーザーにとって不適切な内容が含まれている可能性があります」という欄です。開発者が申告した内容がそのまま出ます。

記述子が無ければ怖くないですか?

そうとは限りません。記述子はゴア表現や成人向けコンテンツの申告で、恐怖の強さを表すものではありません。Little Nightmares II や Darkwood は記述子なしですが、怖くない作品ではありません。

難易度の調整があると何ができますか?

作品によって違います。Steamのカテゴリは「難易度を調整する手段がある」という申告で、具体的な内容までは分かりません。Phasmophobia の場合はプレイ内容そのものに難易度の選択があります。

Oxenfreeはホラーですか?

Steamの記述子には「自傷・自殺への言及」が書かれています。ゴア表現の申告はありません。血が駄目な人と、そうしたテーマが駄目な人で判断が分かれる作品です。

この記事の数字はどこから取りましたか?

Steam公式のアプリ情報(appdetails API)から、14タイトルのコンテンツ記述子・カテゴリ・価格・体験版の有無を2026年8月25日に取得しました。体験版は demos 欄、協力プレイは categories 欄で判定しています。

返金条件は取得元が違います。Steam公式の返金ページ(store.steampowered.com/steam_refunds/)に記載された「購入から2週間以内で、使用時間が2時間未満」を同日に確認したものです。

ジャンプスケアの列を「申告対象外」としているのは、Steamの記述子にその項目が存在しないためです。推測で埋めていません。