Steam版の『ほの暮しの庭』に協力プレイはありません。ストアページの機能欄に並んでいるのは「シングルプレイヤー」「Steam実績」「フルコントローラサポート」「Steamクラウド」「ファミリーシェアリング」で、「マルチプレイヤー」も「協力プレイ」も付いていません(2026年8月21日にSteamの公式データで再確認)。一緒に遊びたい相手がいるなら、この記事の後半で挙げる作品のほうが目的に合います。
結論:2人で遊びたいならこれではありません。1人でやり込む前提なら良作です
Steamの機能欄がシングルプレイヤーのみで、画面分割もオンライン協力もありません。ゲーム自体はSteamレビュー384件中349件が好評(91%)で、日本語レビュー投稿者のプレイ時間は中央値73時間という骨太なボリューム。ただし9,020円という価格への不満が不評レビューのほぼ全てを占めています。
特におすすめな人
- 1人で腰を据えて農業ゲームをやり込みたい人
- 『夜廻』のような和風の不穏さが好きな人
- Stardew Valley を遊び尽くして次を探している人
自分で確認する方法(と、なぜ紛らわしい情報が出てくるのか)
Steamストアページの右側、価格の下にある機能欄を見てください。協力プレイに対応している作品なら「協力プレイ」「オンライン協力プレイ」「共有/分割画面での協力プレイ」といった項目が並びます。本作にはこれが一つもありません。開発元の日本一ソフトウェアの公式製品ページにも、マルチプレイに関する記載はありません。
にもかかわらず、検索すると「2人協力に対応」「ソロならAIが相方を操作する」と読める要約が混ざって出てくることがあります。これは他社の農業ゲームや「2人で遊べるゲーム○選」系のまとめ記事の情報が混線しているもので、公式の記述ではありません。検索結果の要約を鵜呑みにせず、必ずストアの機能欄を見るのが確実です。
なお本記事はSteam版について書いています。Nintendo Switch版・PlayStation 5版は別パッケージなので、その仕様は各プラットフォームのストアページで確認してください。
どんなゲームなのか
ほの暮しの庭
郷愁あふれる田舎の村で農作や畜産、釣りや狩りに勤しむ生活シミュレーション。『夜廻』の開発スタッフによる和風ホラーが、ほのぼのとした日常の裏側に流れています。1人専用。
1人前提でも、遊ぶ価値はあるのか
「一緒に遊べないなら買わない」と決める前に、ソロとしての評価を見ておく価値はあります。
日本語レビュー50件を見ると、投稿者のプレイ時間は中央値で73時間、うち39人が40時間を超えています(最長382時間)。序盤が遅いという指摘は多く、「最初の2〜5時間は失敗したかと思ったが、5時間を超えたあたりから本領発揮」という声が代表的です。ゲームの中身はStardew Valleyにかなり近く、樹液採取や、10階ごとにチェックポイントがある石切場(ダンジョン)まで似ています。そこに『夜廻』開発スタッフによる和風ホラー——因習村の不穏さ——が乗っている、という構成です。
購入前に知っておくと得をする仕様を3つ挙げます。
- 難易度ではなく「モード」を選ぶ:ショッキングな表現を含む「ほの暮しモード」と、それらを省いた「あんしん暮しモード」があります。ただし後者は対応しない実績が多く、物語の核心的な演出も省略されるため、ホラーが極端に苦手でなければ「ほの暮し」推奨、というのがレビューの共通見解です
- 手動セーブがありません:オートセーブのみで、確実に保存されるのは就寝時です。「やめたいときにやめられない」という不満が、最も参考になったとされる好評レビューの主題になっています。遊ぶ時間をきっちり区切りたい人は要注意です
- ダッシュの入手が遅い:ファストトラベルはなく、移動速度が上がるのはストーリー終盤です(犬を呼んで帰宅する手段はあります)
レビュー分析(Steamの好評・不評から)
👍 好評でよく挙がる点
- Steamレビュー384件中349件が好評(91%、非常に好評)。日本語レビューでも175件中159件が好評
- ボリュームが桁違い。日本語レビュー投稿者のプレイ時間は中央値73時間、50人中39人が40時間超
- 音楽と雰囲気への評価が突出して高い。不評をつけた人でも「音楽は最高」と書いている
- 図鑑は2000種以上の枠があり、コレクション目当てでも長く遊べる作り
- 農業シミュレーションとしての基礎が堅実。Stardew Valley 系に慣れていれば迷わず入れる
👀 不評・注意で挙がる点
- 価格9,020円への不満が、不評レビューのほぼ全て。「面白いが9,000円の価値があるかは微妙」という論調が中心
- フルボイスではない。台詞のパターンが少なく繰り返しが多いという指摘がある
- 序盤が遅い。春の終わりごろまでチュートリアル的な進行が続く
- 生産の待ち時間が長い(延べ棒1つに12時間、マヨネーズ1つに24時間といった報告)
- 進行不能バグの報告がある(フレームレート設定を60固定にしたら解決した、という報告あり)
- 対応言語は日本語・韓国語・繁体字のみ。海外の友人と話題を共有しづらい
編集部の分析まとめ
評価が割れているのは品質ではなく価格です。好評レビューの多くも「セールなら文句なし」と書いており、不評レビューも中身自体は褒めています。9,020円を今出すか、セールを待つか——判断の軸はほぼそこに集約されます。
こんな人におすすめ / おすすめしない
こんな人におすすめ
- 1人で60時間以上を注ぎ込める人。腰を据えるほど評価が上がるタイプの作品です
- 『夜廻』の和風ホラーが好きで、そこに農業が乗ることを面白がれる人
- Stardew Valley を遊び尽くし、似た手触りで新しい物語を求めている人
- まとまった時間を確保できる人(区切りが就寝時にしか来ないため)
おすすめしない人
- 誰かと一緒に遊びたい人。協力プレイは実装されていません
- こまめに中断したい人。手動セーブがなく、確実な保存は就寝時のみです
- 序盤のテンポの遅さに耐えられない人。本領発揮は5時間ほど過ぎてからという声が多数です
- 9,020円を今出すことに納得できない人。セールを待つ判断は多くのレビューが支持しています
2人で農業・スローライフを遊ぶなら、この4本
ここからが本題です。当サイトのゲームデータベースから、協力プレイに実際に対応している農業・生活系を条件つきで比較します。
| タイトル | 人数 | ローカル | オンライン | Remote Play | 日本語 |
|---|---|---|---|---|---|
| | 1人 | — | — | — | 日本語(字幕のみ) |
| | 1〜8人 | ○ | ○ | — | 日本語(字幕のみ) |
| | 1〜4人 | — | ○ | — | 日本語(字幕のみ) |
| | 1〜4人 | — | ○ | — | 日本語(字幕のみ) |
| | 1〜8人 | — | ○ | — | 日本語(字幕のみ) |
○/— は当サイトのゲームデータベースの登録情報。最新の対応状況は各ストアページで確認できます。
Stardew Valley — 迷ったらこれです。オンライン協力に加えて同じPCでの分割画面にも対応しているため、隣に座って遊ぶなら1本で始められます。何人分買う必要があるかは遊び方で変わるので、Stardew Valleyの協力プレイ解説にまとめました。向かないのは「新しい絵を見たい」人で、2016年の作品なのでビジュアルの古さは正直あります。
Coral Island — 『ほの暮しの庭』の絵の綺麗さに惹かれた人はこちらへ。現代的なグラフィックで、オンライン協力とクロスプラットフォームに対応しています。ただし分割画面はないので、人数分の購入が必要です。
Dinkum — オーストラリアの奥地を舞台にした生活シム。農業だけでなく町づくりの比重が大きいので、「畑を耕す時間が長すぎると飽きる」タイプの相方がいるなら、こちらのほうが役割分担しやすくなります。
Core Keeper — 農業パートはありますが主軸は地下探索とクラフトです。2人でのんびり畑をやりたいなら第一候補にはなりません。逆に「戦う要素もほしい」なら候補に入ります。
『ほの暮しの庭』の魅力の芯である和風ホラーの不穏さを2人で味わえる作品は、農業系には見当たりません。この点だけは代わりが利かないので、そこが目当てなら1人で遊ぶ前提で買うのが正直な答えです。
Game Guide Scout の結論
- とにかく2人で農業したい → Stardew Valley。分割画面対応で導入が最も簡単です
- 『ほの暮しの庭』の絵の綺麗さが目当てだった → Coral Island。人数分の購入は必要です
- 相方が単純作業に飽きやすい → Dinkum。町づくりで役割を分けられます
- 和風ホラーの雰囲気こそが目的 → 代替はありません。1人用として『ほの暮しの庭』を買ってください
- 9,020円を出すか迷っている → 好評・不評どちらのレビューも「セールなら」と書いています。急ぐ理由がなければ待つのが合理的です
同じ「2人で遊べると思ったら遊べなかった」の答え合わせは、天穂のサクナヒメは2人で遊べる?にも書いています。農業・スローライフ全体からタイプ別に選びたい場合はSteamの農業・スローライフゲーム比較をどうぞ。
まとめ:協力プレイ目的なら見送り、1人でやり込む目的なら良作
Steam版に協力プレイは実装されておらず、機能欄でもそれが明示されています。一方でゲーム単体の評価は好評91%と高く、日本語レビュー投稿者の中央値73時間というボリュームは価格に対して十分な水準です。判断が割れているのは中身ではなく9,020円という価格なので、1人で腰を据えて遊べる人だけが買えば満足度は高くなります。
よくある質問
Q. アップデートで協力プレイが追加される可能性はありますか
現時点で開発元からそうした告知は確認できていません。Steamのストアページの機能欄は仕様が変われば更新されるので、購入前にそこを確認するのが確実です。
Q. ファミリーシェアリングを使えば2人で遊べますか
いいえ。ファミリーシェアリングは家族間でライブラリを貸し借りする仕組みで、同じゲームを同時に起動することはできません。そもそも本作にマルチプレイ機能がないため、2人で同じ世界を遊ぶことはできません。
Q. どのくらいのPCスペックが必要ですか
Steamの最低要件はWindows 10/11、Core i5-6400、メモリ8GB、GeForce GTX 750 Ti、ストレージ9GBです。推奨はCore i5-12500、メモリ16GB、GeForce GTX 1650。要求は重くありません。
Q. ホラーが苦手でも遊べますか
ショッキングな表現を省いた「あんしん暮しモード」が用意されています。ただし対応しない実績があり、物語の重要な演出も省略されるため、レビューでは「よほど苦手でなければ通常モード推奨」という意見が優勢です。
Q. 英語版はありますか
Steamの対応言語は日本語・韓国語・中国語(繁体字)のみです。英語には対応していません。





