マウスを動かすたびに画面が揺れる。キーボードを叩くとモニターが震える。これで検索すると、出てくるのは「揺れないデスクの選び方」と「耐荷重200kgの新製品」ばかりです。

つまり答えが買い替えしかありません。

先に結論を書きます。揺れの原因がネジの緩みか脚の接地なら、費用をかけずに直せます。この2つは工具だけで確かめられるので、順番として最初に来ます。買い替えが必要なのは、天板そのものがたわんでいる場合だけです。

😟 こんなお悩みはありませんか?

  • マウスを動かすとモニターが揺れる
  • キーボードを叩くと画面が震える
  • 机に肘をつくとぐらつく
  • モニターアームを付けてから揺れがひどくなった

✅ この記事で解決できます!

  • フレームのネジを全部増し締めする。組み立て時に本締めしていないことが多い
  • 脚のアジャスターを回して、4本すべてが床に接しているか確かめる
  • 重いもの(PC本体)を天板の上ではなく下に移し、重心を下げる
  • それでも直らないなら、揺れているのが脚なのか天板なのかを切り分ける

揺れ方から原因を引く

まず「どこが揺れているか」を確かめます。天板の端を手で押さえて、もう一方の手でモニターを軽く揺らしてください。

最初の分岐: 揺れているのは天板か、脚か

天板の手前の縁を片手で押さえたまま、もう一方の手でモニターを軽く揺らす

体重をかけず、手のひらで押さえるだけ。押さえるのは縁で、天板の真ん中ではありません

  • 揺れが止まる

    揺れているのは天板。押さえたことでたわみが止まった

    → ④へ。①〜③をやっても直りません

  • 止まらない

    揺れているのは脚かフレーム。天板は関係ない

    → ①②で直る見込みがある側です

この1回で、記事の前半を読むか後半を読むかが決まります。止まらなかった人だけ、下の手順を続けてください。

止まらなかった場合の切り分け
  1. 机を横に押してみる 平行四辺形に歪むなら筋交いが無い、またはネジが緩んでいる
  2. 机の角を1つずつ押す 特定の角だけ沈むなら、脚が床に届いていない
  3. 床を確かめる カーペット・畳・傾いた床では、机側が正常でも揺れる
症状原因の可能性まず試すこと
天板を押さえると止まる天板のたわみ。ここだけは直らない側天板を厚くするか、支えを増やす。それでも駄目なら買い替え
横に押すと平行四辺形に歪むフレームのネジの緩み、筋交いが無いすべてのネジを増し締め。筋交いの後付けを検討
特定の角だけ沈む脚が床に届いていないアジャスターを回して4本とも接地させる
全体がふわふわ動く床がカーペット・畳硬い板やチェアマットを敷いて設置面を作る
上のほうだけ揺れるモニターアームの取り付け位置と重心クランプ位置を脚に近づける

① まずネジを全部増し締めする

組み立て説明書は「仮止めしてから本締め」と書いていますが、最後の本締めを飛ばしている人がかなりいます。また、使っているうちに振動で緩みます。

天板を固定しているネジだけでなく、脚とフレームをつなぐネジ、筋交いのネジまで全部を対角線の順に締めてください。1箇所ずつ全力で締めると歪むので、少しずつ何周かするのが確実です。

これで直る場合、費用はゼロです。

② 脚のアジャスターを回して、4本とも接地させる

多くのデスクには脚の裏にネジ式のアジャスター(高さ調整の足)が付いています。床がわずかに傾いているだけで1本が浮き、そこを支点にして机全体が揺れます。

机の角を1つずつ上から押して、沈む角があればそこの脚が浮いています。アジャスターを回して床に届かせてください。

アジャスターが付いていない机なら、その脚の下に薄い板やフェルトを挟むだけで同じことができます。

③ 重心を下げる

PC本体を天板の上に置いていると、重い物が高い位置にあるぶん揺れが増幅されます。床か、机の下の棚に移してください。

モニターアームを使っている場合も同じで、アームの支柱を高く伸ばすほど先端の揺れは大きくなります。必要以上に高くしていないか確認してください。

昇降デスクは、上げるほど揺れます

昇降デスクを使っている場合、①〜③に加えてもう1つ見る場所があります。高さそのものです。

理由は単純で、脚が伸びるほど支点から天板までが遠くなるためです。同じ力で押しても、脚が短いときより先端の振れ幅が大きくなります。机が壊れているわけではなく、構造上そうなります。

確かめ方は簡単です。天板を一番下まで下げて、同じように揺らしてみてください。下げたときだけ揺れが収まるなら、原因は高さです。この場合の対処は3つあります。

  • 常用する高さを見直す。立って使う高さと座って使う高さを行き来しているなら、座る側で揺れが収まるかを確認する
  • ①のネジの増し締めを、脚を縮めた状態でやり直す。伸ばした状態で締めると、縮めたときに緩む向きに力がかかることがあります
  • モニターアームの支柱を伸ばさない。③で書いたとおり、机の高さとアームの高さは足し算になります

電動の昇降デスクは、脚の内部に駆動部があるぶん、構造的にどうしても遊びが出ます。上げた状態で完全に揺れないものを求めるなら、昇降機構を諦めて固定脚にするほうが早いという判断もあります。

④ 天板がたわんでいる場合 — ここだけは直らない側

天板の端を手で押さえて揺れが止まるなら、揺れているのは脚ではなく天板です。

これは①〜③では直りません。天板そのものが曲がっているので、対処は次のどれかになります。

天板がたわんでいるときの選択肢

01

支えを増やす

天板の下に追加の脚や棚を入れて、たわむ範囲を短くする。机の形によっては入らない

02

天板を重ねる

上に硬い板を1枚重ねて厚みを稼ぐ。安上がりだが見た目と高さが変わる

03

天板だけ交換する

フレームが無事なら天板だけ買える机もある。メーカーに在庫があるかは要確認

04

買い替える

厚みのある天板と、脚に補強パーツが入った製品を選ぶ

モニターアームを付けるつもりなら、たわみは特に効いてきます。モニターの重さが天板の一点にかかるので、たわみが加速します。取り付け条件はモニターアームが自分の机に付くか、買う前に測る3つの数字にまとめてあります。

補強グッズで直る範囲と、直らない範囲

「デスク 補強」で出てくるグッズには、効く場面と効かない場面があります。

対処効く症状効かない症状費用
ネジの増し締めフレームの緩み、横方向の歪み天板のたわみ0円(工具のみ)
アジャスターを回す接地不良、床の傾きフレームの緩み0円
フェルト・耐震ジェル接地不良、微振動フレームの緩み約900〜3,000円(※)
補強プレートクランプ部分の局所的な沈み机全体の揺れ約3,000円(※)
筋交い(ブレース)の後付け横方向の歪み天板のたわみ机の純正オプション次第
天板の下に追加する脚天板のたわみ脚そのものの弱さ机の純正オプション次第

※の2行は実売価格を確認しました(2026年8月25日)。サンワサプライの耐震ジェルが6枚入りで880円〜2,980円、モニタアーム補強プレート CR-LAPLT1 が2,948円(大 W200×D150×厚み2.5mm)。筋交いと追加脚は机ごとの純正オプションになるため、一律の価格は出せません。

表の上2行が0円であることが、この記事の要点です。下の4行を買う前に、上の2行を必ず試してください。筋交いと補強プレートを天板のたわみに使っても効きません。症状に合わないグッズを買うのが、この領域で一番多い無駄です。

実際のデスク5製品のスペックを並べました

「耐荷重が明記されていない机がある」と上で書いたので、本当にそうなのかをメーカーのスペック表で確かめました(2026年8月25日確認)。

製品天板の厚み耐荷重
Bauhutte ゲーミングデスクHD BHD-1200HD2.5cm天板 100kg未満
Bauhutte ステーブル・テーブル BHD-ST2.5cm200kg(均等静止荷重)
Bauhutte 電動スーパーゲーミングデスク BHD-1400FAH2.5cm80kg
Bauhutte ローデスク BHD-700L / 1000L / 1200L記載なし40kg未満
サンワダイレクト ゲーミングデスク 100-DESKG0021.8cm50kg
サンワダイレクト シンプルデスク 100-DESKF00416mm50kg

並べて分かったことが3つあります。

1. 耐荷重は 40kg から 200kg まで、5倍の開きがあります。同じ「ゲーミングデスク」という言葉で売られていても、想定している使い方がまったく違います。モニター2枚とPC本体を載せるつもりなら、40kg未満の机は最初から外れます。

2. 天板の厚みが書かれていない製品がありました。Bauhutteのローデスク3機種は、耐荷重は40kg未満と書いてあるのに天板厚の記載がありません。モニターアームを付けるつもりなら、この数字が無いと買う前に判定ができません。

3. 厚みは 16mm 〜 25mm に分かれます。厚いほうがたわみにくく、モニターアームの選択肢も広がります。天板厚16mmや1.8cmの机は、対応天板厚の下限が20mmのモニターアームには付きません。厚みは揺れの話であると同時に、アームが付くかどうかの話でもあります。

揺れにくさを製品側で謳っている机もあります。BHD-STは脚部に斜めの支柱(方杖)と大型アジャスターを備え、揺れを抑える設計だとスペック上で説明されています。上の①〜③は、こうした構造を持たない机で効きやすい対処という位置づけになります。

判定に使うなら、詳しくはモニターアームが自分の机に付くか、買う前に測る3つの数字に、アーム側6製品の対応天板厚と必要な奥行きを並べてあります。

メーカー名で検索してここに来た場合

「サンワダイレクト」「バウヒュッテ」「かなでもの」「IKEA」のように、製品名を添えて検索している人が多いようです。ただし上の表から言えるのは、メーカーの優劣ではありません。

読み取れるのは天板の厚みの傾向です。Bauhutteの4製品はいずれも2.5cm、サンワダイレクトの2製品は1.6cm・1.8cmでした。厚い天板のほうがたわみにくいのは物理的にそのとおりなので、「④ 天板を押さえると止まる」に該当した場合、薄い天板の製品ほど当てはまりやすいと言えます。

ただし揺れの原因の大半は天板ではなく脚とネジです(上の切り分け図)。メーカーを疑う前に、①と②を試してください。費用ゼロで、多くの場合ここで終わります。

耐荷重が明記されていない製品を検討している場合だけは別です。上の表のとおり40kgから200kgまで5倍の開きがあり、この数字が書かれていない机にモニターアームや複数モニターを載せるのは、根拠なしで賭けることになります。

買い替えを選ぶ条件

ここまで試して、次のどれかに当てはまるなら買い替えの段階です。

  • 天板を押さえないと揺れが止まらず、支えも足せない
  • ネジを締め直しても、しばらく使うとまた緩む(ネジ穴が広がっている)
  • 耐荷重が明記されていない机に、モニターアームや複数のモニターを付けたい

3つ目は見落とされがちです。耐荷重が書かれていない机は、そもそも何kgまで載せていいのかが分かりません。モニターアームを前提にするなら、対応天板厚と耐荷重がスペック表に書かれている製品を選ぶほうが確実です。

買い替える場合の選び方は、置きたいものから必要な幅と奥行きを逆算するのが失敗しません。モニターの枚数とサイズ、キーボード、PC本体を天板に置くかを先に決めてから、スペック表と突き合わせてください。

よくある質問

ネジを締めすぎて壊れませんか?

木製の天板では、締めすぎるとネジ穴が広がって逆に緩みやすくなります。工具が止まったところから半回転程度で十分です。電動ドライバーを使う場合はトルクを弱めに設定してください。

カーペットの上に置いています。これが原因ですか?

原因になります。柔らかい床では脚が沈み、しかも沈み方が4本で違うので揺れます。硬い板やチェアマットを脚の下に敷いて、水平な設置面を作るのが対処です。畳の場合も同じです。

モニターアームを付けたら揺れがひどくなりました

モニターの重さが天板の一点に集中するためです。クランプの位置を脚に近づけると軽減することがあります。それでも駄目なら天板のたわみが限界に来ているので、支えを足すか買い替えの判断になります。

天板の下に脚を追加すると、椅子が入らなくなりませんか?

その通りで、追加できる位置は限られます。座る位置の左右か、奥側に入れるのが現実的です。机の下にPC本体や収納を置いている場合、そもそも空間が無いこともあります。

耐荷重が書いていない机はどれくらい載せられますか?

分かりません。だから書いていない机には、モニターアームのような一点に荷重がかかるものを付けないほうが安全です。どうしても使いたい場合は補強プレートを併用し、天板のたわみを定期的に確認してください。