キャプチャーボードの商品ページには「4K60fps パススルー対応」といった表記が並びます。値段はこの数字でおおよそ決まります。

先に結論を書きます。パススルーが本当に必要なのは、遅延が勝敗に直結する対戦ゲームを、自分でプレイしながら配信する人だけです。それ以外の使い方では、無くても困りません。

😟 こんなお悩みはありませんか?

  • パススルーが無いと映像が遅れて何もできない
  • 4K60fps対応でないと画質が悪くなる
  • 高いほうが失敗しない
  • PCゲームの配信にもキャプチャーボードが要る

✅ この記事で解決できます!

  • 遅れるのはPC側に映る映像だけ。テレビやモニターに直接つないでいれば操作に遅れは出ない
  • 配信の画質は回線と配信設定で決まる。4K対応は「録画して残す」目的で効いてくる
  • 使わない性能に払うことになる。用途で決まる部分が大きい
  • 1台のPCで完結するなら不要。配信ソフトが直接画面を取り込める

パススルーは何のための機能か

キャプチャーボードは、ゲーム機の映像をいったん受け取ってPCへ渡します。このときPCの画面に映るまでにわずかな遅れが出ます。

パススルーは、受け取った映像を加工せずそのままテレビやモニターへ流す機能です。プレイヤーは遅れのない映像を見ながら操作でき、PC側は録画・配信用に映像を受け取ります。

逆に言えば、パススルーが無い機器でも、ゲーム機をテレビに直接つないでおけば同じことができます。HDMIの分配器を1つ挟む形です。パススルーは「その配線を機器の中で完結させてくれる」機能であって、それ以上のものではありません。

要る人・要らない人の早見表

用途別に、どこまでの性能が必要か

用途重視ポイントパススルー4K60fps1080p60fpsで足りるか
対戦ゲームを自分でプレイしながら配信 1フレームの遅れが勝敗に影響する ◎○○
ソロのゲームをのんびり実況 多少の遅れは操作に影響しない △△◎
PS5の映像を高画質で録画して残す 配信ではなく録画品質が目的 ○◎△
PCゲームを1台のPCで配信 そもそもキャプチャーボードが不要な場合がある △△◎
カメラやスマホの映像をPCに取り込む ゲーム用途ではない。解像度も1080pで足りることが多い △△◎

◎が付いているのは1行目だけです。対戦ゲームを自分でプレイしながら配信する人以外は、パススルーに追加のお金を払う理由が薄いというのが当サイトの見方です。

4K60fpsが要るのはどういう場合か

ここも切り分けが要ります。配信するのか、録画して残すのかで答えが変わります。

配信するだけなら、4K対応は効いてきません。主要な配信プラットフォームは1080p60fpsまでで受けることが多く、そこから先は回線の上り速度と配信ソフトのビットレート設定で画質が決まります。キャプチャーボードが4Kを受けられても、配信に出ていく映像は1080pに落ちます。

録画して手元に残すなら話が変わります。編集して切り抜きを作る、あとから高画質で見返す、という目的なら4K60fpsの入力が意味を持ちます。

値段が上がる要素と、それが効く場面

01

パススルー

自分でプレイしながら配信する場合のみ。それ以外はHDMI分配器で代用できます

02

4K入力

録画して編集・保存する目的で効きます。配信するだけなら1080pに落ちます

03

120fps対応

対戦FPSを高リフレッシュレートのモニターで遊びながら配信する、という限られた条件でのみ

04

内蔵(PCIe)型

USBの帯域に依存しない安定性。ノートPCでは選べません

安い製品で足りるケース

上の表で△が並んだ人は、1080p60fpsの入力に対応した外付けUSB型で足ります。この価格帯は選択肢が多く、数千円から見つかります。

判断の順番はこうです。

  1. 1台のPCでPCゲームを配信するなら、そもそも買わない。配信ソフトが画面を直接取り込めます。詳しくはキャプチャーボードは必要かにまとめました
  2. 家庭用ゲーム機を配信・録画するなら買う。ここは代替手段がありません
  3. 自分でプレイしながら配信するかでパススルーの要否が決まる
  4. 録画して編集するかで4K対応の要否が決まる

配信環境そのものを最小構成で組む話はPC配信の最小構成に、フレームレートとモニターの関係は144Hzモニターは意味があるかにまとめてあります。

よくある質問

パススルーが無いと、ゲームがプレイできませんか?

プレイできます。遅れるのはPC側に映る映像だけで、ゲーム機をテレビやモニターに直接つないでおけば操作に遅れは出ません。HDMI分配器を1つ挟むことで、パススルー機能と同じ配線を作れます。

4K60fps対応を買えば配信の画質が上がりますか?

上がりません。配信の画質は回線の上り速度と配信ソフトのビットレート設定で決まります。主要なプラットフォームは1080p60fpsまでで受けることが多いので、4Kで受け取っても出ていく映像は1080pに落ちます。4K対応が効くのは、録画して手元に残す場合です。

結局いくらのものを買えばいいですか?

上の早見表で◎が1つも付かなかったなら、1080p60fps対応の外付けUSB型で足ります。◎が付いた項目があるなら、その項目に対応した製品まで上げてください。使わない性能に払う必要はありません。

PCゲームの配信にも必要ですか?

1台のPCで完結するなら不要です。配信ソフトが画面を直接取り込めます。必要になるのは、配信用のPCをもう1台用意して負荷を分ける場合か、家庭用ゲーム機を映す場合です。

内蔵型と外付け型はどちらがいいですか?

ノートPCなら外付け一択です。デスクトップならPCIeスロットの空きと、USB帯域に余裕があるかで変わります。この記事では性能の要否に絞ったので、形の選び方は別の観点になります。