「平均は144fps出ている。なのに撃ち合いの瞬間だけ引っかかる」
これは気のせいではありません。平均fpsと「144に張り付く」は別の話です。
判定に使う数値は決まっています。1%Lowです。
結論:1%Lowが144を割らなければ「張り付いている」
1%Lowは、計測したフレームのうち遅かった下位1%の平均です。 平均fpsが見せないのは、まさにこの下振れの部分になります。
平均160fps・1%Low 90fps という環境は珍しくありません。 この場合、数字の上では144を超えていても、体感は90fpsの引っかかりに引きずられます。
では、どうするか。
- 1%Lowが144以上 → 張り付いています。ここで買い物は不要です
- 平均は144超・1%Lowが下回る → 原因は絶対性能ではなく、下振れを起こしている何かです
- 平均も1%Lowも144未満 → 絶対性能が足りていません。ただし先にGPUかCPUかを切り分けます
測る手順と、見るべき4つの数値
NVIDIAのアプリには統計オーバーレイがあり、FPS 1% Low を表示できます。 GPU使用率・CPU使用率・レイテンシも同じ画面に並べられるので、切り分けまでその場で終わります。
| 見る数値 | 使うもの | 判定の線 | それが意味すること |
|---|---|---|---|
| FPS 1% Low | NVIDIA App の統計オーバーレイ | 144以上なら張り付き | 下位1%の平均。体感の引っかかりはここに出る |
| 平均FPS | 同上/Steamのゲーム中FPS表示 | 参考値 | 下振れを隠すので、単独では判定に使えない |
| GPU使用率 | NVIDIA App の統計オーバーレイ | 90%台に達しているか | 達していればGPU律速。達していなければ他が原因 |
| フレームタイムのlog | NVIDIA FrameView | 山が出ていないか | 特定の場面でだけ落ちる型かを見分ける |
出典:NVIDIA App 公式ページ / NVIDIA FrameView 公式ページ
- ① 統計オーバーレイを出して、FPS 1% Low を表示する 同時にGPU使用率も出しておく
- ② 撃ち合いが起きる場面で数分プレイする ロビーや射撃訓練場では下振れが出ないので判定にならない
- ③ 1%Lowが144以上か 以上なら張り付いている。ここで終わり
- ④ 144未満なら、そのときGPU使用率が90%台か 90%台ならGPU律速。上がりきらないならCPUや設定側
②を飛ばさないでください。負荷がかからない場面で測っても、下振れは現れません。
1%Lowだけが落ちるときに疑うところ
平均は出ているのに1%Lowだけ落ちる。この形には、絶対性能とは別の原因があります。
- 電源プランが省電力になっている → 負荷の変化に追従できず、瞬間的に落ちます
- 常駐アプリが割り込んでいる → 録画・配信・ブラウザの再生などがフレームを奪います
- VRAMが足りていない → 足りなくなった瞬間にカクつきとして出ます。解像度を上げているなら特に
VRAMについては、遊ぶタイトルの公式要求を先に確かめておくと判断が早くなります。
絶対性能が足りないと判定できた場合
平均も1%Lowも144に届かず、GPU使用率も90%台に張り付いている。 ここまで来て初めて、構成の話になります。
逆に、GPU使用率が上がりきっていないなら、GPUを替えても数字は変わりません。 その場合に効くのはCPU側で、GPU単体の交換では解決しません。
CPUが数世代前で、マザーボードの対応も切れている。 そう判定できた場合だけ、PCごとの買い替えを検討してください。
よくある質問
1%Lowはどのくらいあれば十分ですか? 目標のリフレッシュレートを割らないことが基準になります。 144Hzのモニタなら1%Lowが144以上、240Hzなら240以上です。 平均がいくつであっても、1%Lowが目標を割っていれば引っかかりは体感に出ます。
Steamのゲーム中FPS表示では判定できませんか? Steamの表示は平均のフレームレートです。下振れを見る用途には向きません。 1%Lowを見たい場合は、NVIDIAのアプリの統計オーバーレイを使ってください。
GPU使用率が90%台に達していません。何が原因ですか? GPUが余っている状態なので、律速は他にあります。 CPU、メモリ、電源プラン、常駐アプリのいずれかです。 この状態でGPUを買い替えても、フレームレートはほとんど変わりません。
AMDのGPUでも1%Lowは測れますか? AMDのソフトウェアにもパフォーマンス計測の機能があります。 このページではNVIDIA公式の機能だけを出典つきで挙げていますが、 測る指標そのもの(1%Lowと GPU使用率)はメーカーを問わず同じです。
まとめ
- 「張り付き」の判定は平均ではなく 1%Low
- NVIDIA公式のアプリで FPS 1% Low を表示できる
- 測るのは撃ち合いが起きる場面。ロビーでは下振れが出ない
- 1%Lowが落ちるときは、電源プラン・常駐アプリ・VRAMを先に疑う
- GPU使用率が90%台に達していないなら、GPUを替えても変わらない