「推奨スペックは満たしているのに、Apexで144fpsが出ない」

先に結論です。公式の推奨環境は144fpsを想定していません。

Steamに載っているApexの推奨GPUは GeForce GTX 970。2014年のカードです。 この数字を満たしても144fpsが出る保証は、どこにもありません。

結論:推奨環境は「動く」の基準であって「144fps」の基準ではない

では、どうするか。判断の分かれ目はここです。

  • いま何fps出ているかを先に測る → 平均が144を超えているのに体感が悪いなら、原因はfpsではなく1%Lowや設定側
  • 平均が144に届いていない → 解像度と設定を下げて届くかを試す。ここで届けば買い物は不要
  • 設定を最低まで下げても届かない → ここで初めてGPUと、その前にCPUを見る

順番を飛ばさないでください。GPUを替えても伸びない条件があります。

公式が想定しているfpsを、6タイトルで横断して調べた

各社の公式ドキュメントを開いて、推奨環境に「何fpsを想定しているか」が書かれているかを確かめました。

タイトル推奨GPU想定解像度画質設定の記載公式から144fpsを判定できるか出典
Apex LegendsGTX 970 / Radeon R9 290記載なし記載なしできないSteam
VALORANTGT 730(推奨)/ GTX 1050 Ti(ハイエンド)記載なし記載なしできるRiot公式
フォートナイトGTX 960 / R9 280記載なし画質プリセットで3段に区分できないEpic公式
モンスターハンターワイルズRTX 2060 Super / RX 6600記載なしグラフィック「中」設定と明記できないSteam
Counter-Strike 2推奨環境の記載そのものが無い記載なし記載なしできないSteam
PUBG: BATTLEGROUNDSGTX 1060 3GB / RX 580 4GB記載なし記載なしできないSteam

出典:Steam appdetails API / Riot Games公式サポート / Epic Games公式サポート

6タイトルのうち、想定fpsを明記しているのはVALORANTだけでした。

Riotは環境を3段に分け、それぞれに「30 FPS」「60 FPS」「144 FPS」と書いています。 残り5タイトルは、推奨環境が何fpsを前提にしているかを公開していません。

つまり 「推奨を満たしているのにfpsが出ない」は、読者の環境の問題ではなく表記の問題です。 推奨環境は「動作する」ことの目安であって、フレームレートの約束ではありません。

高fps域では、GPUより先にCPUが頭打ちになる

ここで、VALORANTの公式表記がもうひとつのヒントになります。

Riotの3段で、段が上がるときに何が変わるか
  1. 必要動作環境(30 FPS) CPU Intel i3-540 / GPU Intel HD 4000
  2. 推奨動作環境(60 FPS) CPU Intel i3-4150 / GPU GeForce GT 730
  3. ハイエンド動作環境(144 FPS) CPU Intel i5-9400F / GPU GTX 1050 Ti ← CPUが大きく上がり、GPUは控えめ

144FPS段で上がっているのは、主にCPUです。GPUはGTX 1050 Tiにとどまっています。

Riot自身が「高いフレームレートの律速はCPU側にある」と示していることになります。 Apexも同じ軽量級の競技シューターで、高fps域の挙動は似た傾向になります。

だから「GPUを買い替えたのにfpsが変わらなかった」が起きます。 GPUを替える前に、CPU側で頭打ちになっていないかを確かめてください。

確かめ方はシンプルです。ゲーム中にGPU使用率を表示させ、 GPU使用率が90%台に達していないのにfpsが伸びないなら、GPU以外が原因です。

解像度と設定を下げて届く範囲

GPU使用率が90%台に張り付いている場合は、GPU側が原因です。 ただし買う前に、解像度と設定で届くかを試してください。

  • フルHD(1920×1080)に落とす → WQHDや4Kから下げると、必要な描画量が大きく減ります
  • 影と残像の設定を下げる → 競技シューターでは、見やすさの面でも下げるほうが有利なことが多いです
  • 解像度スケールを下げる → 内部解像度だけ下げる設定があるタイトルでは、これが最も効きます

ここで144に届いたなら、買い物は不要です。

それでも届かないと判定できた場合

GPU使用率が張り付き、設定も下げきって、それでも144に届かない。 ここで初めて買い替えの話になります。

判断はふたつに分かれます。

GPU単体で足りるか、PCごと替えるかです。 CPUが数世代前で、マザーボードの対応も切れているなら、GPUだけ替えても頭打ちが残ります。

CPUには余裕があり、GPUだけが足りていないと判定できた場合は、GPU単体という選択肢もあります。

よくある質問

推奨スペックを満たしていれば144fpsは出ますか? 出るとは限りません。今回調べた6タイトルのうち、想定fpsを明記しているのはVALORANTだけでした。 残りは推奨環境が何fpsを前提にしているかを公開していません。 推奨環境は動作の目安であって、フレームレートの約束ではありません。

GPUを替えたのにfpsが変わりませんでした。なぜですか? GPU使用率が90%台に達していなかった可能性が高いです。 その状態はGPUが余っていることを意味し、律速はCPUやメモリ、あるいは設定側にあります。 Riotの公式表記でも、144FPS段で大きく上がるのはCPUのほうでした。

Counter-Strike 2に推奨環境が無いのはなぜですか? Steamのストアページには最低環境しか記載がありません。理由は公開されていません。 推奨環境が無いタイトルでは、公式から必要な段を判断する材料がありません。

フルHDとWQHDで、必要なGPUはどれくらい変わりますか? 公式ドキュメントには解像度別の記載がないため、公式情報からは判定できません。 このサイトでは推測の数字を出さない方針なので、ここでは「公式に記載が無い」とだけ書いておきます。

まとめ

  • Apexの公式推奨は GTX 970。144fpsを想定した数字ではない
  • 6タイトルを横断して調べて、想定fpsを明記していたのはVALORANTだけ
  • Riotの3段では、144FPS段で大きく上がるのはCPU。GPUはGTX 1050 Tiにとどまる
  • 買う前に、GPU使用率が90%台に達しているかを確かめる
  • 解像度と設定を下げて届くなら、買い物は不要