先に結論です。52%という数字をそのまま「半分の人が失敗した」と読むと判断を誤ります。
『Aliens: Fireteam Elite 2』は2026年8月25日に発売され、翌26日時点でSteamレビュー839件・好評437件・不評402件、評価は「賛否両論」です。前作『Aliens: Fireteam Elite』は21,565件で好評率81%、「非常に好評」でした。同じ開発元・同じシリーズで、この落差は異常です。
中身を読むと、不評の一部は事実誤認で、それを好評側が具体的に反証しています。一方で、好評をつけた人まで認めている問題もあります。この2つを混ぜたまま「52%だからやめる」と決めるのはもったいない。分けます。
Steamで見る論点を確度で3層に分ける
Steamの参考票が多い順にレビューを読み、論点ごとに「不評側の主張」と「好評側の反論」を突き合わせました。確度は、両陣営の言い分がどれだけ噛み合っているかで付けています。
| 論点 | 不評側の主張 | 好評側の反論 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ミッション数 | 「ミッションが5〜6本しかない」 | 「それは章の数。6章 × 各3ミッションで実際は15〜18本。1時間未満のプレイヤーがアンロック前に数えている」(参考356票・117票・81票) | 不評側の誤り。決着済み |
| 技術的な状態 | 「深刻なサーバー接続の問題、頻繁なクラッシュ、慢性的なスタッター」(参考183票) | 反論なし。好評レビュー(参考201票)自身が「最適化の問題でランダムに激しくスタッターする」と書いている | 両陣営が一致。本物の問題 |
| 前作の焼き直しか | 「前作のDLCのようで、一部はむしろ悪化。40分で返金した」(参考397票) | 「レビュー爆撃がやりすぎ。前作を楽しんだなら様々な面で改善されている」(参考152票) | 本当に割れている |
| ¥6,490の妥当性 | 「$44.99は冗談だろう。前作の更新に課金しているだけ」(参考169票) | 日本語の好評レビューでさえ「6490円の価値はファン以外にはなさそう」と書いている | 不評側に分がある |
どんなゲームなのか
Aliens: Fireteam Elite 2 エイリアン:ファイアーチーム エリート 2
最大4人の植民地海兵隊員となってゼノモーフの群れと戦う協力シューター。2021年の前作の続編で、日本語は本作から対応した。発売直後はスタッターと接続の不安定さが報告されている。
論点1:ミッション数の誤解は、もう決着している
発売直後の低評価で最も多かったのが「ミッションが5〜6本しかない」という指摘でした。これは数え方の間違いです。
参考356票を集めた好評レビューが、こう書いています。「5ミッションしかないというレビューをいくつか見た。ゲームは5つのミッションらしきリストを表示する。アンロックすると、それは5つの章で、各章に3ミッションずつ入っている。実際は15ミッションある」。参考117票、参考81票のレビューも独立に同じ指摘をしており、後者は「6セクターあって各セクターに3ミッション、つまり18ミッション」と数えています。
章の数とミッションの数が食い違うのは、章を開くまで中身が見えないUIのためです。プレイ時間1時間未満のレビューにこの主張が集中しているのは、そのためと考えるのが自然です。
この論点で下がっているぶんの評価は、時間が経てば戻る可能性が高いと見ています。買うかどうかの判断材料からは外して構いません。
論点2:技術的な問題は本物です
ここは擁護している人も認めています。参考201票の好評レビューが「ゲームループは楽しく、前作の良さも健在。ただし最適化の問題としか思えない理由で、ランダムなタイミングで激しくスタッターする」と書いています。好評をつけた人が自分から挙げている以上、確度は高い。
不評側(参考183票)はより厳しく、「技術的な状態がひどい。深刻なサーバー接続の問題、頻繁なクラッシュ、慢性的なスタッター」と並べています。参考169票も「マイクロスタッターだらけ」。
協力プレイのゲームで接続とクラッシュが不安定なのは、単なる不便ではありません。4人集めた夜が潰れます。ここがいま買うかどうかの実質的な分かれ目です。
論点3:前作の焼き直しか——ここが本当に割れている
同じ「前作の大ファン」から、正反対の結論が出ています。
否定側(参考397票)は「前作を最高難度でDLCまで全部クリアした。信じられないほど失望した。前作のDLCのようで、一部はむしろ悪化している。40分で返金した」。
肯定側(参考152票)は「このレビュー爆撃はやりすぎだ。特に前作のファンならそう思うはず。本作が前作より様々な面で改善されていると感じるのに時間はかからなかった」。
日本語レビューも割れています。好評側でも「6490円で前作のDLCが出たってかんじ。良くも悪くも前作の通り」と書く一方、別の好評レビューは役割分担を評価しています。「一人はスマートガンを撃ち、一人はスナイパーをして、一人はタレットを出す、そしてもう一人がサポートをするといった、オンラインならではの共闘感を楽しめる」。
割れている理由ははっきりしています。「前作の延長で嬉しい」か「前作の延長では足りない」かの差で、これは価格をどう見るかと直結します。
論点4:¥6,490という価格
この論点だけは、擁護側も守っていません。日本語の好評レビューが「6490円の価値はファン以外にはなさそう。正直これは前作も値段の割にボリュームとリプレイ性がないといわれていたのでしょうがない」と書いています。前作は現在¥3,480です。
つまり価格は「シリーズのファンかどうか」でだけ正当化されている状態です。エイリアンの世界観に思い入れがないなら、ここは素直に重いと考えてください。
評価している人が挙げている良い点
不評の話ばかりでは判断できないので、好評側が具体的に挙げている点をまとめます。
レビュー分析(Steamの好評・不評から)
👍 好評でよく挙がる点
- 雰囲気の再現。参考34票のレビューが「最大の長所は雰囲気。環境、サウンドデザイン、工業的な舞台、敵——ちゃんとエイリアンしている」と書いている
- ビルドの自由度。日本語レビューが「クラスをいじって効果を変えられる。モディファイアを付け替えるとスキルの効果自体がガラッと変わるので、強いビルドを組むのが楽しい」と評価
- 4人での役割分担。スマートガン・スナイパー・タレット・サポートで噛み合う共闘感があり、サポート役でも楽しめる
- 実際は15〜18ミッションあり、発売直後に言われたほどボリュームが薄いわけではない
👀 不評・注意で挙がる点
- スタッターとクラッシュ。好評レビューまで認めている、現時点で最大の問題
- サーバー接続の不安定さ。協力プレイが主軸なのでここが響く
- アニメーションの硬さ。参考452票が「歩く・しゃがむ・撃つ・回復・インタラクトのアニメーションが極端に硬い」と指摘
- 日本語レビューは演出面に厳しい。「銃声が軽く、当たった音も軽い」「カメラが混戦で味方と重なって見づらい」「音楽・環境音が2026年のゲームとは思えない」「口パクも無い対面会話」
- ¥6,490という価格。前作は¥3,480で、擁護側も価格は守っていない
編集部の分析まとめ
不評の論点は「ゲームがつまらない」ではなく、ほぼ全部が「技術的な安定性」「演出の粗さ」「価格」に集中しています。遊びの中身そのものを否定している声は、意外なほど少ない。
前作との比較
Steamのストア情報で機械的に確認できる差分です。
| 項目 | 前作 Aliens: Fireteam Elite | 本作 Fireteam Elite 2 |
|---|---|---|
| 発売 | 2021年8月23日 | 2026年8月25日 |
| 価格 | ¥3,480 | ¥6,490 |
| レビュー | 21,565件・好評率81%(非常に好評) | 839件・52%(賛否両論) |
| 日本語 | 非対応 | 対応(テキスト。フル音声は英語のみ) |
| クロスプレイ | カテゴリにあり | カテゴリに無い |
日本語が付いたのは本作からです。前作は日本語非対応だったので、「前作は言語の壁で見送った」という人にとっては、本作が最初の選択肢になります。ここは価格の重さと相殺して考える部分です。
クロスプレイの扱いについては別途クロスプレイと対応機種の記事にまとめました。
動作環境:Windows 11 が最低要件です
見落としやすいので先に書きます。最低要件のOSが Windows 11 です。Windows 10 は最低要件の欄にも入っていません。
| 最低 | 推奨 | |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 | Windows 11 |
| CPU | Ryzen 5 2600 / Core i5-8400 | Ryzen 5 5600G / Core i5-12600 |
| メモリ | 10GB | 16GB |
| GPU | RTX 2060 | RX 6700 / RTX 3070 |
| ストレージ | 35GB | 35GB |
| 目標性能 | 1080p / 30fps(低設定) | 1080p / 60fps(高設定) |
最低要件の目標が「1080p・30fps・低設定」と明記されている点に注意してください。RTX 2060 で買っても、60fpsで遊べるとは書かれていません。協力プレイのシューターで30fpsは体感が厳しい部類なので、実質的な下限は推奨側(RTX 3070クラス)と考えたほうが安全です。
要件を満たしていないPCを使っている場合の選択肢として、構成を選べるBTOも挙げておきます。いま慌てて買う必要はありませんが、Windows 11 とRTX 3070クラスという条件は、この先の新作でも繰り返し出てくる水準です。
Game Guide Scout の結論
条件で答えが変わります。
- エイリアンの世界観が好きで、前作もやった → 買って構いません。あなたが評価している部分は本作にも残っています。ただしスタッターは覚悟してください
- 前作を日本語がないので見送った → 本作が初めての選択肢です。日本語はテキストのみですが、前作には無かったものです
- 4人そろっていて今夜遊びたい → 待ってください。接続とクラッシュの報告が集中しており、いま4人の予定を合わせるのは分が悪い。1〜2回のパッチを待つのが合理的です
- シリーズに思い入れが無く、協力シューターを探している → ¥6,490は重すぎます。擁護側でさえ価格は守っていません。前作(¥3,480)を先に触るか、別の4人協力ゲームを検討してください
- 買ったが合わなかった → Steamの返金は2週間以内・プレイ2時間以内が条件です。Steamの返金と支払い方法にまとめています
他の4人協力ゲームと比べたい場合は、4人でわちゃわちゃ遊べるSteam協力ゲームも参考にしてください。
こんな人におすすめ / おすすめしない
こんな人におすすめ
- エイリアンシリーズのファンで、雰囲気の再現に価値を感じる人
- 前作を遊び込んでいて、その延長で嬉しい人
- 前作を日本語非対応で見送っていた人
- ビルドを組み替えて役割分担する協力シューターが好きな人
おすすめしない人
- 今夜4人で遊ぶ予定を立てている人(接続とクラッシュの報告が集中しています)
- シリーズに思い入れがなく、値段で判断する人(前作は¥3,480です)
- Windows 10 のPCを使っている人(最低要件がWindows 11です)
- 1080p 60fps で遊びたいのにGPUがRTX 2060クラスの人(最低要件の目標は30fpsです)
よくある質問
Q. 評価52%は低すぎませんか。地雷ですか
「52%だから地雷」とは言えません。不評の中に「ミッションが5〜6本しかない」という数え間違いが相当数含まれており、好評側が具体的に反証しています(実際は15〜18ミッション)。ただしスタッターとクラッシュは好評側も認めている本物の問題なので、そこを許容できるかで判断してください。
Q. ミッションは何本ありますか
章の数とミッションの数が違います。参考票の多い複数のレビューが、独立に「6章 × 各3ミッション」と数えており、15〜18本という数字が出ています。章を開くまで中身が表示されないUIのため、発売直後に「5〜6本」という誤解が広がりました。
Q. 何人で遊べますか
最大4人のオンライン協力です。Steamのカテゴリに「マルチプレイヤー」「協力プレイ」「オンライン協力プレイ」が付いています。シングルプレイにも対応しています。
Q. 日本語に対応していますか
対応しています。ただしSteamの対応言語欄でフル音声対応の印が付いているのは英語だけで、日本語はテキストのみです。前作は日本語に非対応でした。
Q. Windows 10 では遊べませんか
最低要件のOSが Windows 11 です。Windows 10 は最低要件にも記載がありません。手持ちのPCがWindows 10 の場合、購入前にOSの条件を確認してください。
Q. 前作と本作、どちらを買うべきですか
シリーズが初めてなら前作(¥3,480)からをおすすめします。好評率81%・レビュー21,565件と評価が安定しており、価格も半分近い。ただし前作は日本語に対応していません。日本語が必要なら本作しか選択肢がありません。






