『The Blood of Dawnwalker』の日本語版は、海外版から演出に変更が加えられています。ただし変わるのは見え方であって、遊べる場面そのものは減りません。公式が「イベント単位での削除はありません」と明記しているためです。

この記事では、公式サイトの告知文を対象ごとに8項目へ分解し、何がどう変わり、どの機種に適用されるのかを表にまとめます。スペックの話は扱いません(そちらは推奨スペックの記事で、GPU10枚ぶんの判定表にしています)。

先に3行でまとめると

01

変わるのは演出、話は削られない

公式は「イベント単位での削除はありません」と明記しています。クエストや場面が丸ごと抜かれるという告知ではありません。

02

対象は性表現と、暴力・グロテスク表現

告知に挙がっているのはこの2系統です。対象ごとに分けると8項目になります。

03

追加の変更が予告されている

公式は「さらなる変更も検討」と書いています。発売後に項目が増える前提で見ておくのが安全です。

どこが規制されたのか(公式の表現は「変更点」)

★先に語の対応を書いておきます。検索で使われるのは「規制」ですが、公式が使っている語は「変更点」「描写変更」で、「規制」という言葉は一度も出てきません。この記事では、公式の記載を引くときは公式の語をそのまま使います。

日本語版公式サイトの「日本語版における海外版との差異について」には、変更点が3行と、末尾の注記1行で書かれています。1行目と注記を引用します。

・裸体の女性キャラクターへの下着の着用及び一部の性表現描写の変更

※いずれの変更点においても、イベント単位での削除はありません。

2行目には、流血・暴力・残虐・死亡シーン・グロテスクな外見・切断面・内臓という7つの対象をまとめて「描写変更」とする一文が置かれています。3行目は、今後さらに変更を検討しており、決まり次第このページで告知する、という予告です。

出典: 『The Blood of Dawnwalker』日本語版公式サイト(バンダイナムコエンターテインメント / 2026年9月4日に確認)

告知は3行しかありません。読む側が知りたいのは「自分が気にしている描写が入っているか」なので、1文にまとめられている2行目を対象ごとに分けたのが次の表です。

変更点8項目 × 適用範囲

変更対象の描写海外版側の公式表記(ESRB / PEGI)公式の記載(どう変わるか)適用範囲出典
裸体の女性キャラクターESRB: Nudity下着を着用させる日本語版(機種の区別なし)公式サイト「差異について」/ Steam appdetails
一部の性表現描写ESRB: Strong Sexual Content描写を変更日本語版(機種の区別なし)公式サイト「差異について」/ Steam appdetails
戦闘を含む流血表現ESRB: Blood and Gore描写を変更日本語版(機種の区別なし)公式サイト「差異について」/ Steam appdetails
過激な暴力ESRB: Intense Violence / PEGI: Violence描写を変更日本語版(機種の区別なし)公式サイト「差異について」/ Steam appdetails
残虐な描写ESRB: Intense Violence描写を変更日本語版(機種の区別なし)公式サイト「差異について」/ Steam appdetails
死亡シーンESRB: Intense Violence描写を変更日本語版(機種の区別なし)公式サイト「差異について」/ Steam appdetails
一部キャラクターのグロテスクな外見該当の記載なし描写を変更日本語版(機種の区別なし)公式サイト「差異について」
分離欠損した切断面・露出した内臓ESRB: Blood and Gore描写を変更日本語版(機種の区別なし)公式サイト「差異について」/ Steam appdetails

2列目は、変更が入る前の海外版に何が入っているかを、審査機関が付けた表記で示したものです。Steamのストアページに出ている ESRB は Intense Violence / Blood and Gore / Strong Sexual Content / Nudity / Strong Language、PEGI 18 は Violence / Bad Language の2つだけです。性表現を項目に挙げているのはESRBだけで、PEGIには入っていません。同じ作品でも、審査する国によって何を問題として数えるかが違うことがそのまま出ています。

「一部キャラクターのグロテスクな外見」に対応する descriptors はどちらにもありません。日本語版の告知にしか出てこない項目です。

なお ESRB の Strong Language(言葉づかい)は、日本語版の変更点には挙がっていません。字幕の翻訳がどうなるかは、この告知の対象外です。

「変更」の中身までは公開されていません。色を変えるのか、カメラを切り替えるのか、モデルを差し替えるのかは告知に書かれていないので、この記事でも書きません。分かるのは「対象がこの8つで、削除ではなく変更である」というところまでです。

1項目めだけ「下着の着用」と具体的な手段まで書かれており、残りは「描写変更」でまとめられています。告知の粒度がそもそも均一ではないという点は、読むときに知っておいて損がありません。

機種別に確認できること

公式は機種ごとの書き分けをしていません。「日本語版」と書かれているだけです。そのうえで、機種ごとに公開情報から確認できることを並べると次のようになります。

機種変更の適用について公式が書いていること年齢区分根拠
PlayStation 5機種を分けず「日本語版」として告知CERO Z公式サイトの製品情報
PC(Steam)機種別の記載なしストアにCERO Zの表示あり(ESRB M・PEGI 18と併記)Steamストア/appdetails(appid 3751260)
Xbox Series X/S機種別の記載なしCERO Z公式サイトの製品情報

ここでGGSの判断を書いておきます。「PC版なら海外版のまま」と読める公式の記載は、どこにもありません。

根拠は2つあります。1つは、Steamのストアページに海外の区分(ESRB M・PEGI 18)と日本のCERO Zが同時に表示されていること。日本向けだけ別のストアページが用意されているわけではありません。もう1つは、Steamの検索(storesearch)で作品名を引いても、返ってくるのは本編のappid(3751260)と Eclipse Edition の追加コンテンツだけで、日本専用のappidは存在しないことです。どちらも自分で確かめられます。

同じ1つのストアページが世界中に出ている以上、そこにCERO Zが並んでいること自体は「日本向けの扱いがある」という意味にしかなりません。変更が入らない前提で買うのは、根拠のない賭けになります。

なお発売日は、公式サイトが2026年9月3日、Steamのストア表記が2026年9月2日です。日付が1日ずれて見えるのは時差の扱いによるもので、日本語版の内容とは関係ありません。

「イベント単位での削除はありません」が意味すること

この一文が、告知のなかでいちばん実用的です。

表現の変更が入ると「話が飛ぶのではないか」「そのシーンだけ見られないのではないか」という心配が先に立ちます。公式はそこを名指しで否定しています。到達できる場面の数は海外版と変わらない、という読み方でよいはずです。

逆に言えば、1つの場面の中の見え方は変わります。「削除がない=同じものが見られる」ではありません。ここを混同したまま買うと、実際に遊んだときに違和感が出ます。

告知には、分岐やエンディングの数、実績・トロフィーに関する記載はありません。書かれていないことは、この記事でも「書かれていない」とだけ書きます。

今後、項目は増える可能性がある

公式は「その他日本語版についてさらなる変更も検討されております」と書き、追加の告知を予告しています。差異についてのページ自体、2026年5月18日の更新でも手が入っています。

つまりこの8項目は、現時点(2026年9月4日確認)のものです。買う前に最終確認をしたい場合は、公式サイトの同じページを直接見るのが確実です。この記事も、告知が更新されたら追記します。

この記事で扱わないこと

  • 変更を外す手段(MODなど)
  • 海外版を入手する方法

扱わないのは、この記事に来る人が知りたいのは「日本で買う版が何なのか」であって、規約や地域の制限に触れる手順ではないからです。買う前の判断に必要な情報だけを置いています。

どんなゲームなのか

『The Blood of Dawnwalker』の基本情報とプレイ画面

The Blood of Dawnwalker

RPG アクション 1人 日本語(字幕のみ)

14世紀ヨーロッパを舞台にしたオープンワールドのダークファンタジーRPG。昼は人間、夜は吸血鬼として生きる主人公コーエンが、家族を救うために戦う。『ウィッチャー3』の元開発者が設立したRebel Wolvesの第1作。

The Blood of Dawnwalker のプレイ画面 1The Blood of Dawnwalker のプレイ画面 2The Blood of Dawnwalker のプレイ画面 3The Blood of Dawnwalker のプレイ画面 4

Steam版のストアページには、他国の区分と並べてCERO Zが表示されています。上に書いた表記を自分で確かめたい場合は、ストアページを直接見るのが早いです。

Steamで見る

日本語は字幕・UIに対応し、フル音声は英語など7言語です。日本語の吹き替えはありません。音声まわりの詳細は日本語音声の記事で、ストア表記から確定させています。

家庭用で買う場合

先に書いたとおり、機種を変えても表現の変更は同じ扱いです。公式が機種を分けて告知していない以上、「PS5版なら」「Steam版なら」という選び方に意味はありません。据え置きで遊びたい、PCのスペックが足りない、という理由で選ぶぶんには問題ありません。

よくある質問

Q. 日本語版に表現規制はありますか?

あります。公式が挙げているのは性表現と、暴力・グロテスク表現の2系統です。前者は「裸体の女性キャラクターへの下着の着用及び一部の性表現描写の変更」、後者は流血・暴力・残虐・死亡シーン・グロテスクな外見・切断面・内臓の7対象をまとめた「描写変更」です。★ただし**公式は「規制」という語を使っておらず、表現は「変更点」です。そして「いずれの変更点においても、イベント単位での削除はありません」**と明記されています。

Q. ストーリーはカットされますか?

公式は「イベント単位での削除はありません」と明記しています。場面が丸ごと抜かれるという告知ではありません。

Q. どの機種を買えば海外版と同じ内容になりますか?

公式にそう読める記載はありません。告知は機種を分けずに「日本語版」としています。機種選びは、遊ぶ環境の都合で決めるのが妥当です。

Q. CERO区分は何ですか?

CERO Zです。18歳以上のみ対象で、購入時に年齢確認があります。Steamのストアページにも他国の区分と並べてCERO Zが表示されています。

Q. 変更点は今後増えますか?

増える可能性があります。公式が「さらなる変更も検討」と予告しているためです。発売後に告知が追加されることを前提にしておくと安全です。

Q. PCで動くかどうかは、この記事で分かりますか?

この記事はスペックを扱っていません。手持ちのGPUで動くかは推奨スペックの記事にGPU10枚ぶんの判定表があります。