この記事は「昨日まで入れていたのに、今日から入れない」人向けです。

はじめて繋ぐ人は、この記事を読んでも直りません。最初の接続でつまずいているなら、原因はポート開放かバージョン選びで、探す場所がまったく違います。その場合はそのマルチ、サーバーを借りなくても遊べる?から入ってください。

一度は入れていた場合、原因は「時間が経つだけで起きること」に絞られます。設定を自分で変えていないなら、変わったのは自分以外の何かです。そして、その候補は4つしかありません。

先に結論 — 時間の経過だけで起きる原因は4つです

設定を触っていないのに入れなくなる原因

01

1. バージョンが上がった

クライアントかJavaが自動で更新され、サーバー側と食い違った状態。もっとも多い原因です。

02

2. グローバルIPが変わった

自宅でホストしている場合。ルーターの再起動や回線側の都合で変わります。無料で直ります。

03

3. ポート開放が効かなくなった

ルーターの再起動や、内部IPの割り当てが変わったことで設定が外れる場合。

04

4. ホワイトリストが有効になった

ホストが white-list や enforce-whitelist を切り替えた場合。名前を足しただけでは起きません。

この4つ以外は、たいてい「はじめて繋ぐとき」の問題です。心当たりがなければ、上から順に見てください。

症状から逆引きする

画面に出る文言で、見る場所が変わります。

画面に出るもの疑う場所最初に確認すること費用
バージョンが違う旨の表示クライアントの自動更新ランチャーの起動構成を開き、サーバー側と同じバージョンにする0円
サーバー一覧に出てこないアドレス(グローバルIPが変わった可能性)ホストに、いまの外向きアドレスを確認してもらう0円
接続がタイムアウトする届いていません。ポート開放かファイアウォールルーターのポート転送設定が残っているかを見る(既定は server-port = 25565)0円
接続を拒否される届いています。サーバーが起動していないか、ポート番号違いサーバーが起動中かと、server-port の値を照合する0円
参加を拒否される旨の表示ホワイトリストが有効になった可能性white-list と enforce-whitelist の設定をホストに確認してもらう0円
自分だけ入れない(他の人は入れている)自分のアカウント側。online-mode の照合に落ちている可能性ランチャーでサインインし直す。ホスト側には online-mode の値を確認してもらう0円

設定名は Paper の公式リファレンスの表記に合わせています。

タイムアウトと拒否は、まったく別の症状です。ここを混ぜると遠回りになります。タイムアウトは「相手まで届いていない」、拒否は「届いたが受け付けてもらえなかった」という違いです。届いているなら、ポート開放は疑わなくて構いません。

1. バージョンが勝手に上がった場合

もっとも多い原因です。公式のサーバー配布ページは、Java版について 「For Java Edition, you need a compatible version of Java installed」 と書いています。「compatible」が前提条件になっているということです。

クライアント側だけが新しいバージョンに上がると、この前提が崩れます。サーバー側は自動では上がりません。

  1. ランチャーで起動構成のバージョンを確認する 「最新リリース」になっていると、勝手に上がります
  2. サーバー側のバージョンに合わせる サーバーを上げるより、クライアントを合わせるほうが速い場合が多い
  3. MODやプラグインを使っているなら、そちらも確認する 本体のバージョンに追随していないことがあります

サーバー側を上げるときは、先にワールドのバックアップを取ってください。上げたあとで戻せなくなることがあります。

2. グローバルIPが変わった場合(自宅ホスト特有)

自宅のPCでサーバーを動かしている場合、外から見えるアドレスは固定ではありません。ルーターの電源を入れ直したときや、回線側の都合で変わります。

症状は「サーバー一覧に出てこない」「昨日のアドレスで繋がらない」です。設定は何も壊れていません。新しいアドレスを配り直せば、それで直ります。

なお、外向きアドレスが変わる仕組みそのものは回線契約側の話で、当サイトが実測したものではありません。ただしPaperの公式リファレンスには server-ip について「The IP address to bind to. Leave blank to bind to all interfaces.」とあり、サーバー側は特定のアドレスを持たない既定であることが確認できます。

この原因を疑うべきかどうかは、ホストが誰かで決まります。借りたサーバーを使っているなら、アドレスは変わりません。自宅ホストのときだけ起きます。

3. ポート開放が効かなくなった場合

症状はタイムアウトです。ここで確認するのは2つです。

  • ルーター側の設定が残っているか(再起動や初期化で消えることがあります)
  • サーバーPCの内部IPが変わっていないか(DHCPの割り当てが変わると、開けたポートが別の機器を向きます)

既定のポート番号は server-port = 25565 です(Paperの公式リファレンスの記載)。内部IPのほうが見落とされやすいです。ルーターの設定画面には「192.168.x.x のポート25565を開ける」と書いてあるのに、その番号が別の機器に移っていると、設定は正しいのに届きません。

なお、回線の方式によってはポート開放そのものに制約があります。とくにv6プラスなどのIPoE方式は使えるポートが割り当ての範囲に限られるため、昨日まで動いていたのに回線側の切り替えで急に使えなくなることがあります。詳しくはv6プラスでポート開放はできる?にまとめました。

4. ホワイトリストが有効になった場合

症状は「拒否される」です。ここは当初この記事に誤った説明を書いていたので、訂正して残します。

マイクラでは、名前をリストに書いただけでは何も起きません。まずPaper の公式リファレンスによると、white-list は既定値が false で、「Enables a whitelist on the server. If enabled, the server will only allow selected users to connect.」(有効にすると、選ばれたユーザーだけが接続できるようになる)と説明されています。つまり効くのは、リストではなく設定を有効にしたときです。

もう1つ関係する設定があります。enforce-whitelist は既定値が false で、「If set to true, the server will kick players who are not on the whitelist.」(true にすると、ホワイトリストに載っていないプレイヤーを蹴る)とあります。すでに繋がっている人まで切られるのはこちらです。

「昨日まで入れていた」の原因になるのは、次のどちらかです。

  • ホストが white-list を true に切り替え、あなたの名前がまだ載っていない
  • ホストが enforce-whitelist を true にし、載っていない人が蹴られた

心当たりがあるなら、ホストに「ホワイトリストを有効にしたか」を聞いてください。リストに名前を足しただけかどうかではなく、設定を切り替えたかどうかが分かれ目です。

※初版では「入れる相手のリストに1人書いた時点で、書かれていない全員が入れなくなる」と書いていました。これは別のゲームの仕様で、マイクラには当てはまりません。上のとおり訂正しています。

ここまでで直らなかったときだけ読む節

上の4つはすべて0円で直ります。それでも直らない、あるいは同じことが繰り返し起きる場合は、原因が構成そのものにあります。

自宅ホストを続けるか、借りるか

👍 好評でよく挙がる点

  • 自宅ホストは費用がかからない
  • サーバーのファイルを自分で触れる
  • 時間帯を合わせられるなら、これで足ります

👀 不評・注意で挙がる点

  • グローバルIPが変わるたびにアドレスを配り直すことになる
  • ホストのPCが落ちると全員が止まる
  • 回線の方式によってはポート開放に制約が残る

編集部の分析まとめ

毎回のように「入れない」が起きるなら、直しているのは症状であって原因ではありません。アドレスが変わらない環境に移すと、この種の連絡そのものが無くなります。

繰り返す場合にだけ、借りる選択肢が意味を持ちます。借りたサーバーはアドレスが変わらず、ホストのPCの電源にも左右されません。逆に言えば、1回きりのトラブルなら借りる理由になりません。

繰り返し起きている場合にだけ、次の選択肢として見てください。判断の順番はそのマルチ、サーバーを借りなくても遊べる?に、常時起動そのものの方法はマイクラのサーバーを24時間・常時起動にする3つの方法にまとめています。

同じ形の切り分けは、他のゲームでも使えます。『Raft』で入れないときの症状別の見方はRaftのマルチプレイに入れないに、通信そのものが遅い場合の切り分けはSteamのダウンロードが急に遅くなったにあります。

よくある質問

昨日まで入れていたのに、急に入れなくなりました

設定を触っていないなら、原因は4つに絞れます。バージョンの自動更新、グローバルIPの変更、ポート開放の失効、ホワイトリストの有効化です。上から順に確認するのが近道です。

タイムアウトと「接続を拒否されました」は違いますか?

違います。タイムアウトは相手まで届いていない状態で、ポート開放やファイアウォールを疑います。拒否は届いているのに受け付けられていない状態で、サーバーが起動していないかポート番号が違います。

サーバーのバージョンを上げるべきですか?

まずクライアント側を合わせるほうが速いです。公式のサーバー配布ページは「For Java Edition, you need a compatible version of Java installed」と書いており、揃っていることが前提です。サーバーを上げる場合は、先にワールドのバックアップを取ります。

アドレスが変わることはありますか?

自宅でホストしている場合はあります。ルーターの再起動や回線側の都合で、外から見えるアドレスが変わります。借りたサーバーでは変わりません。

ホワイトリストに1人足したら、他の人が入れなくなりました

マイクラでは、名前を足しただけではその状態になりません。むしろPaperの公式リファレンスによると white-list の既定値は false で、有効にしたときだけ「選ばれたユーザーだけが接続できる」状態になります。入れなくなったなら、リストではなく設定が切り替わっています。すでに繋がっている人まで切られる場合は enforce-whitelist のほうです。

借りたほうがいいのはどんなときですか?

同じトラブルが繰り返し起きるときだけです。それが1回きりなら、上の4つで直ります。繰り返す場合は、アドレスが変わることとホストのPCが落ちることが原因なので、そこを外せる構成に移すと再発しません。