Steamの検索窓に「バカゲー」と入れても、目当てのものは出てきません。理由は単純です。Steamの公式タグ430個を調べたところ、「バカゲー」というタグは存在しませんでした。「バカ」「馬鹿」「ばか」を含むタグも1つもありません。
これは不具合ではありません。Steamのタグは全世界で共通のものが翻訳されて表示される仕組みなので、日本語圏だけで通じる言葉はタグにならないからです。英語圏に「バカゲー」に正確に対応する語がありません。
つまり、掘り当てるには別の入口が要ります。この記事では5つ紹介します。それぞれ「何本まで絞れるか」を実際にSteamで数えて載せています。
5つの手段と、絞り込みの実数
| 手段 | やり方 | 絞り込みの結果(実測) |
|---|---|---|
| 1. タグの組み合わせ | 「笑える」を軸に、物理・パーティーゲームなどを掛ける | 29,055本 → 864本 |
| 2. 価格とセールで絞る | 上の結果に価格条件を足す | 4,746本 → 199本 |
| 3. 1本から類似で辿る | 当たりを1本見つけ、その作品のタグ欄と類似作から広げる | 1本あたり10〜20本の候補 |
| 4. レビュー本文で答え合わせ | 候補作のレビュー欄を「バカゲー」で検索する | 候補の絞り込みではなく確認用 |
| 5. キュレーターから辿る | 当たった作品を推しているキュレーターを見つけて追う | 継続的に流れてくる |
数字はいずれも2026年8月24日時点のSteam日本ストアで実際に検索した結果です。以下、順に説明します。
- まだ1本も見つかっていない 手段1のタグの組み合わせから。ここが唯一のゼロからの入口
- 予算を決めている 手段2。同じ組み合わせに価格条件を足すだけ
- 気に入った1本がある 手段3。その作品のタグ欄が次の検索条件になる
- 候補は出たが当たりか分からない 手段4。レビュー欄を日本語の言葉で検索して確かめる
手段1:タグの組み合わせ
軸になるタグは「笑える」(タグID 4136) です。「コメディ」(1719)より対象が広く、日本語で言うバカゲーに近い作品が集まります。
ただし「笑える」だけでは29,055本あります。これは絞り込みとして機能していません。ここに2つ目、3つ目を掛けます。
| 組み合わせ | 該当本数 |
|---|---|
| 笑える | 29,055本 |
| 笑える + 物理 | 4,746本 |
| 笑える + サンドボックス | 2,343本 |
| 笑える + オンライン協力プレイ | 2,780本 |
| 笑える + ミーム | 1,960本 |
| 笑える + パーティーゲーム | 1,931本 |
| 笑える + ローカル協力プレイ | 1,751本 |
| 笑える + 物理 + オンライン協力プレイ | 864本 |
| コメディ + 物理 + 協力プレイ | 638本 |
「物理」(3968)を掛けるのが最も効きます。1回で84%が消えます。操作が思いどおりにならないことで笑いが生まれる作品は、たいていこのタグを持っています。
3つ掛けると864本まで落ちます。ここまで来ると、人気順に並べて上から見ていく作業が現実的になります。
タグIDを直接URLに書くのが速い
Steamのストア検索は、URLにタグIDをカンマ区切りで書けます。
https://store.steampowered.com/search/?tags=4136,3968,3843
これで「笑える + 物理 + オンライン協力プレイ」の864本が出ます。画面上のチェックボックスを探すより速いので、よく使う組み合わせはブックマークしておくと手間が減ります。
覚えておくと使えるタグIDは次のとおりです。
| タグ | ID |
|---|---|
| 笑える | 4136 |
| コメディ | 1719 |
| ダークコメディ | 19995 |
| 物理 | 3968 |
| ミーム | 10397 |
| サンドボックス | 3810 |
| パーティーゲーム | 7178 |
| 協力プレイ | 1685 |
| ローカル協力プレイ | 3841 |
| オンライン協力プレイ | 3843 |
手段2:価格とセールで絞る
バカゲーは外れを引いても痛くない価格帯に固まっています。この性質は絞り込みに使えます。
「笑える + 物理」の4,746本に条件を足すと、次のように減ります。
- 1,000円以下に限定 → 1,581本
- セール中のものに限定 → 199本
199本なら一晩で見きれます。URLの末尾に &specials=1 を足すだけです。
https://store.steampowered.com/search/?tags=4136,3968&specials=1
この手段の良いところは、外した場合の損が最初から小さいことです。500円の作品を3本買って1本当たれば十分、という買い方ができます。無料の範囲で試したいなら2人で遊べる無料の協力ゲームから入る手もあります。
手段3:1本見つけたら、そこから広げる
当たりを1本見つけたら、そのゲームのストアページが次の検索条件になります。見る場所は2つです。
1つ目はページ右側のタグ欄です。ここに並んでいるのは運営が付けた分類ではなく、その作品を実際に遊んだ人が付けた言葉です。自分が「これはバカゲーだ」と感じた作品に付いているタグの組み合わせは、次の検索でそのまま使えます。
2つ目はページ下部の「このゲームに似ている」です。購入傾向から出しているので、タグでは拾えない作品が混じります。
1本あたり10〜20本の候補が出ます。当たった作品から辿るのを2〜3回繰り返すと、自分の好みに合った一群が見えてきます。
手段4:レビュー本文で答え合わせをする
候補は出たが当たりか分からない、という段階で使えます。
Steamには全ゲーム横断でレビュー本文を検索する機能はありません。ただし、各ゲームのストアページのレビュー欄には検索窓があります。ここに「バカゲー」と入れてください。
日本のプレイヤーがその作品をどう呼んでいるかが分かります。件数が出れば、少なくとも日本語圏では「バカゲー」として認識されている作品だと確認できます。ゼロなら、笑える方向ではない可能性があります。
これは候補を増やす手段ではなく、外れを買う前に止める手段です。500円なら試してもいい、という判断の前に30秒で確認できます。
手段5:キュレーターから辿る
Steamには「キュレーター」という、他の人がおすすめを並べる仕組みがあります。当たりの作品を見つけたら、そのゲームのストアページで「このゲームをおすすめしているキュレーター」を確認してください。
好みが合うキュレーターを1人見つけてフォローすると、以降はストアのトップに勝手に流れてきます。探す作業そのものが要らなくなるので、長期的にはこれが最も手間が少ない方法です。
当サイトは特定のキュレーターを推しません。好みが合うかどうかは、そのキュレーターが自分の当たり作品を推しているかで判断してください。
タグ検索の限界も書いておきます
この記事の方法は万能ではありません。タグはプレイヤーが付けるものなので、抜けがあります。
- 発売直後の作品はタグが付ききっていないので、検索に出てきません
- 「笑える」が付いていないバカゲーは存在します。開発元が真面目な作品として出している場合に起こります
- 日本語のレビューが少ない作品は、手段4で確認できません
タグの組み合わせで見つかるのは「多くの人が笑えると感じた作品」までです。誰も見つけていない当たりを掘るなら、手段3で類似作を辿るか、手段5でキュレーターに任せるほうが向いています。
短時間で試せる作品を軸に探すなら短時間で遊べるSteamゲーム、古いPCで動くものを軸にするなら低スペックPCで遊べるSteamゲームの絞り込み条件も併用できます。
よくある質問
なぜ「バカゲー」タグが無いのですか?
Steamのタグは全世界で共通のものが各言語に翻訳される仕組みだからです。日本語圏だけで通じる言葉は、翻訳元になる語が無いためタグとして作られません。実際に公式タグ430個を確認しましたが、「バカ」「馬鹿」「ばか」を含むタグは1つもありませんでした。
いちばん効率がいい絞り込みはどれですか?
「笑える + 物理 + オンライン協力プレイ」の3つ掛けです。29,055本が864本まで落ちます。物理のタグを足す段階で84%が消えるので、ここが最も効いています。
タグIDはどこで調べられますか?
Steamのタグ一覧はストアが公開しています。よく使うものはこの記事の表に載せました。それ以外を調べたい場合は、ストア検索でそのタグを選んだときのURLに数字が出るので、そこから読み取れます。
セールで絞ると選択肢が減りすぎませんか?
「笑える + 物理」でセール中のものは199本でした。多すぎず少なすぎない量です。選択肢を増やしたい場合は、セールではなく1,000円以下という条件にすると1,581本になります。
日本語に対応しているかも同時に絞れますか?
絞れます。ストア検索の左側に言語の絞り込みがあるので、日本語を選んでください。ただしバカゲーは言葉に頼らない作品が多く、日本語未対応でも問題なく遊べるものが少なくありません。先に絞ると候補を減らしすぎることがあります。





